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世界陸上の中距離レース中、選手2人が「ハイタッチした」 予選だから起きた珍事に母国識者ほっこり

ブダペスト世界陸上は22日(日本時間23日)、男子800メートル予選が行われたが、そこで生まれたスポーツマンシップが話題になった。自動的に準決勝進出が決まる3着以内を確信した1着選手が、走りながらゴール前で2着選手に手を差し出しハイタッチ。この行動に、日本でもお馴染みの名物カナダレポーターも「彼を愛さない人はいない」と母国選手の振る舞いを称えている。

男子800メートル予選、先頭を走るマルコ・アロップ【写真:ロイター】
男子800メートル予選、先頭を走るマルコ・アロップ【写真:ロイター】

ブダペスト世界陸上

 ブダペスト世界陸上は22日(日本時間23日)、男子800メートル予選が行われたが、そこで生まれたスポーツマンシップが話題になった。自動的に準決勝進出が決まる3着以内を確信した1着選手が、走りながらゴール前で2着選手に手を差し出しハイタッチ。この行動に、日本でもお馴染みの名物カナダレポーターも「彼を愛さない人はいない」と母国選手の振る舞いを称えている。

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 観る者の心を和ませるシーンは予選最終7組で起きた。レースはラストスパートで上位が絞られ、最後の直線で先頭を走っていたマルコ・アロップ(カナダ)は残り20メートルあたりでスピードを緩め、突然、振っていた右手を隣に差し出した。そこにいたのは2着のシモーネ・バロンティニ(イタリア)。バロンティニは驚きながらも笑顔でハイタッチを返し、さらに後ろにいた3着ヤニス・メザニ(フランス)も健闘を称えるようにバロンティニの肩にタッチした。

 そのまま3人はゴールを駆け抜け、アロップが1分45秒05で1着、バロンティニが1分45秒21で2着、メザニが1分45秒30の3着で、そろって準決勝進出を決めた。

 この光景に2021年の東京五輪や今年7月の世界水泳福岡の取材で来日し、日本文化やコンビニ食をSNSで紹介して話題となったカナダ公共放送「CBC」のレポーター、デビン・ハーロウ氏も反応。自身のX(旧ツイッター)に「カナダのマルコ・アロップ、彼を愛さない人はいないよね! 彼は800メートルの準決勝進出をかけた予選で、ゴールラインを通過する際にすぐ近くにいる競争相手にハイタッチをした。アロップは全ての競争相手からとても尊敬され、感謝もされている」と、最初に手を差し出した母国のアロップが見せたスポーツマンシップを称賛していた。

(THE ANSWER編集部)


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