ブダペスト世界陸上

　ブダペスト世界陸上は20日、女子100メートル予選が行われ、3連覇を目指す36歳シェリーアン・フレイザープライス（ジャマイカ）は第7組に登場。恒例のド派手なウィッグで余裕の走りを見せ、11秒01で組1着となった。燃えるようなオレンジを選んだことについて、レース後に理由を明かした。

　今大会もフレイザープライスがド派手なウィッグをなびかせ、疾走した。スタート台についた女王のヘアスタイルは日に当たると赤く映る燃えるようなオレンジのストレートヘア。余裕の組1着となったレース後、報道陣の取材に応じ、「髪の色が素敵ですね。そのスタイルは変えないつもり？」と問われると「ありがとう。多分変えると思うわ」と準決勝以降はニューバージョンを披露することを予告した。

　オレンジを選んだ理由については「オレンジ、好きな色なの。ロケットから出る炎の色ね」と言い、自身の愛称でもある「ポケット・ロケット」にかけたものであえると説明。「メッセージを送っていることは自覚しているわ」と話した。

　フレイザープライスは大会通算10個の金メダルを誇るスプリンター。五輪では08年北京、ロンドン五輪で100メートルを連覇。21年東京五輪では4×100メートルリレーで金メダルを獲得している。1児のママでもあり、昨年のオレゴン世界陸上では大会新記録の10秒67（追い風0.8メートル）で連覇している。果たして、次のレースはどんなヘアスタイルで現れるのか。走りとともに期待が膨らむ。