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「井上尚弥vsパッキャオを見てみたい」 比紙が「空想」とした夢の対決に名伯楽が語った現実味

7月25日に行われたボクシングのWBC&WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチで、井上尚弥(大橋)は2団体統一王者スティーブン・フルトン(米国)に8回TKO勝ち。海外からも称賛を集めた中、元世界6階級制覇王者マニー・パッキャオ氏(フィリピン)を育てた名伯楽は、パッキャオとの“夢の対決”に言及。地元フィリピン紙は「空想」としながらも「見てみたいね。パッキャオはまだそれに向けて準備できると思う」と語っている。

4階級制覇を達成した井上尚弥【写真:荒川祐史】
4階級制覇を達成した井上尚弥【写真:荒川祐史】

元世界6階級制覇王者パッキャオ氏を育てたフレディー・ローチ氏

 7月25日に行われたボクシングのWBC&WBO世界スーパーバンタム級(55.3キロ以下)タイトルマッチ12回戦で、井上尚弥(大橋)は2団体統一王者スティーブン・フルトン(米国)に8回TKO勝ち。4階級制覇を達成し、海外からも広く称賛を集めた。元世界6階級制覇王者マニー・パッキャオ氏(フィリピン)を育てた名伯楽は、パッキャオと井上の“夢の対決”に言及。地元フィリピン紙は「空想」としながらも「見てみたいね。パッキャオはまだそれに向けて準備できると思う」と語っている。


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 フィリピン紙「フィリピン・デイリー・インクワイアラー」は「マニー・パッキャオ、ナオヤ・イノウエの空想の戦いはありえること、とフレディ・ローチは言う」との見出しで記事を掲載。本文では「パッキャオとイノウエの戦いはどんなものであれ、ただの仮定や空想にすぎない」としながらも「殿堂入りのトレーナー、フレディ・ローチ氏は、それは信じがたいと思えるかもしれないが、それでもあり得る(と言った)」と記載。米専門メディア「ファイトハイプ」に「それ(対戦)を見てみたいね。パッキャオはまだその準備ができると思う」と語ったことを伝えた。

 リップサービスが含まれているだろうが、同紙によると、このインタビューが行われたのは「イノウエがフルトンを圧倒した翌日」とのことだ。

 とはいえ同紙は「それが実現するためにははっきりさせないといけないことが数多くある」と記し「今年45歳になるパッキャオは、2年前に引退を発表してから本格的な戦いをしていない」と重要な問題を提起した。さらに「どの階級で戦うかも大きな問題だ」「パッキャオは2009年にスーパーライト級でリッキー・ハットンを壮観に2ラウンドでノックアウトして以降、ウェルター級よりも下の階級では戦っていない」「イノウエは一方で、スーパーバンタム級でデビューしたばかりだ」といった事実を並べた。

 ローチ氏が「彼はライト級まで少し上げないといけないだろうね」と語ったことも伝えた同紙。可能性は極めて非現実的だが、伝説のトレーナーにも様々な可能性を思案させるような戦いだったようだ。

(THE ANSWER編集部)


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