[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

井上尚弥を1位→2位に 米放送局がPFP“降格”の根拠示すも同格強調「この論争に敗者はいない」

7月25日に行われたボクシングのWBC&WBO世界スーパーバンタム級(55.3キロ以下)タイトルマッチ12回戦で、2団体統一王者スティーブン・フルトン(米国)に8回TKO勝ちを収め、4階級制覇を達成した井上尚弥(大橋)。パウンド・フォー・パウンド(PFP)に関する論争も巻き起こった中で、米スポーツ専門局「CBSスポーツ」は「信じられないぐらい接戦」としながら、世界初の2階級4団体統一を達成したテレンス・クロフォード(米国)を1位に選出し、井上を2位とした。

4階級制覇を達成した井上尚弥【写真:荒川祐史】
4階級制覇を達成した井上尚弥【写真:荒川祐史】

前回ランキングで井上を1位とした米スポーツ専門局「CBSスポーツ」

 7月25日に行われたボクシングのWBC&WBO世界スーパーバンタム級(55.3キロ以下)タイトルマッチ12回戦で、2団体統一王者スティーブン・フルトン(米国)に8回TKO勝ちを収め、4階級制覇を達成した井上尚弥(大橋)。パウンド・フォー・パウンド(PFP)に関する論争も巻き起こった中で、米スポーツ専門局「CBSスポーツ」は「信じられないぐらい接戦」としながら、世界初の2階級4団体統一を達成したテレンス・クロフォード(米国)を1位に選出し、井上を2位とした。

 新階級初戦で難敵を圧倒し、4階級目でもあっという間に2団体のベルトを手にした井上。この時点でPFP1位に推す声も多数挙がっていたが、その5日後に行われた世界ウェルター級4団体王座統一戦でクロフォードがエロール・スペンスJr.(米国)に完勝。9回TKO勝ちで世界初の2階級4団体統一を達成したことで流れは「クロフォード1位」に傾き、世界で最も権威ある米老舗ボクシング専門誌「ザ・リング」は31日(日本時間1日)に発表したPFP最新版でクロフォードを1位に選んだ。

 米大手スポーツ専門局「CBSスポーツ」も「ボクシングのPFPランキング:テレンス・クロフォードが信じられないぐらいの接戦でナオヤ・イノウエを上回る」と題する記事で最新ランキングを公開。前回1位だった井上を2位に、同3位だったクロフォードを1位に据えた。

 両者の世界戦でのパフォーマンスを絶賛した同局は、「両者とも、ただちに地球上で最高のPFPボクサーとしての称賛を浴びた。では、これだけの素晴らしく魅力的なパフォーマンスにどうやって差をつけるのだろうか?」と問いかけ、こう続けた。「それは結局のところ、彼らが倒した2人のボクサーの認知されたランキングによる」。

 フルトンも井上戦までは無敗を誇り、スーパーバンタム級で最強と名高い相手だった。しかし、同局は「イノウエに敬意を評するものの、クロフォードは単に(井上の相手)より多くの勲章を受けた、より危険な相手を倒した」と、様々なPFPランキングで5位以内に定着していたスペンスJr.の実績を強調した。

 さらに、「クロフォードはどういうわけか、驚くほどにフルトンを圧倒したイノウエ以上に支配的に、スペンスをこき下ろして止めた」と強敵を圧倒した試合内容も評価。井上を1位から2位に“降格”させたものの、「この論争に敗者はいない。クロフォードもイノウエも2人の今世紀最高のボクサーとしての不朽の名声へ駆け上がり続けているからだ」と井上への称賛も繰り返した。

(THE ANSWER編集部)


W-ANS ACADEMY

W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
ABEMA Jleague
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集