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井上尚弥、創刊69年の米誌はPFP4位→2位に評価 守備重視フルトンに浴びせた「38.9%」を絶賛

7月25日に行われたボクシングのWBC&WBO世界スーパーバンタム級(55.3キロ以下)タイトルマッチ12回戦で、2団体統一王者スティーブン・フルトン(米国)に8回TKO勝ちを収め、4階級制覇を達成した井上尚弥(大橋)。パウンド・フォー・パウンド(PFP)に関する論争も巻き起こった中で、創刊69年の米老舗誌は井上を4位から2位に浮上させた。パンチの正確性における高い数字を示したうえで「華々しい同階級デビューを飾った」とたたえた。

4階級制覇を達成した井上尚弥【写真:荒川祐史】
4階級制覇を達成した井上尚弥【写真:荒川祐史】

1954年創刊のスポーツ・イラストレイテッド誌

 7月25日に行われたボクシングのWBC&WBO世界スーパーバンタム級(55.3キロ以下)タイトルマッチ12回戦で、2団体統一王者スティーブン・フルトン(米国)に8回TKO勝ちを収め、4階級制覇を達成した井上尚弥(大橋)。パウンド・フォー・パウンド(PFP)に関する論争も巻き起こった中で、創刊69年の米老舗誌は井上を4位から2位に浮上させた。パンチの正確性における高い数字を示したうえで「華々しい同階級デビューを飾った」とたたえた。

 新階級初戦で難敵を圧倒し、4階級目でもあっという間に2団体のベルトを手にした井上。この時点でPFP1位に推す声も多数挙がっていたが、その5日後に行われた世界ウェルター級4団体王座統一戦でクロフォードがエロール・スペンスJr.に完勝。9回TKO勝ちで世界初の2階級4団体統一を達成したことで流れは「クロフォード1位」に傾き、世界で最も権威ある米老舗ボクシング専門誌「ザ・リング」は31日(日本時間1日)に発表したPFP最新版でクロフォードを1位に選んだ。

 1954年創刊の米老舗誌「スポーツ・イラストレイテッド」も同日に最新のPFPランキングを発表。1位はやはりクロフォードで、井上は前月の4位から2ランクアップの2位となった。同誌は「クロフォード―スペンス戦の興奮の後では遠い昔のことのように感じるが」と前置きしながらも「ナオヤ・イノウエのスティーブン・フルトン相手のKO勝利はハッキリ言って支配的だった」と戦いぶりを称賛。その上でこう続けた。

「108ポンド(ライトフライ級)から118ポンド(バンタム級)までの間で、イノウエが保持していた全てのパワー、スピード、正確性のアドバンテージは、彼にとっての新しい階級でも健在だった。コンピュボックスによると、守備重視だったフルトン相手に、イノウエはパワーショットのうち38.9%を着弾させた。強力な数字だ」

 井上を2位とした記事内では「イノウエはスーパーバンタム級でナンバーワンのボクサーをノックアウトし、2つのベルトを獲得するという、華々しい同階級デビューを飾った」とし、「イノウエは開始のゴングから、自分より大きなフルトンを頭とボディへのハードなジャブでいじめ、猛烈なコンビネーションで彼を揺さぶった。2ラウンド目の時点で、唯一の疑問はフルトンが最後のゴングを見ることができるかどうかだった」と完勝だったことにも触れた。

 さらに「スーパーバンタム級の他のタイトル保持者であるマーロン・タパレスが試合後にリングに上がった。イノウエとタパレスのマッチアップは、クロフォードと並ぶ2階級での4団体統一王者になるチャンスをイノウエに与える」とし、クロフォードに続く偉業達成の可能性に含みを持たせた。

(THE ANSWER編集部)


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