米国で持ち上がった井上尚弥VSデービス待望論に元世界王者は冷静「13ポンド差は物凄く大きい」
25日に行われたボクシングのWBC&WBO世界スーパーバンタム級(55.3キロ以下)タイトルマッチ12回戦で、挑戦者の井上尚弥(大橋)が2団体統一王者スティーブン・フルトン(米国)に8回TKO勝ちで4階級制覇を達成した。そんな最中、米国ではライト級を主戦場とする3階級制覇王者ガーボンタ・デービス(米国)との対戦を期待する声が浮上。しかし、米国の元世界王者「13ポンド差は物凄く大きい」と冷静に指摘した。
デービスとの対戦に期待の声「少しクレイジーだけど…」
25日に行われたボクシングのWBC&WBO世界スーパーバンタム級(55.3キロ以下)タイトルマッチ12回戦で、挑戦者の井上尚弥(大橋)が2団体統一王者スティーブン・フルトン(米国)に8回TKO勝ちで4階級制覇を達成した。そんな最中、米国ではライト級を主戦場とする3階級制覇王者ガーボンタ・デービス(米国)との対戦を期待する声が浮上。しかし、米国の元世界王者「13ポンド差は物凄く大きい」と冷静に指摘した。
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井上の4階級制覇を受け、デービス戦をPPVで中継を手掛けた米スポーツチャンネル「ショータイム」の社長のステファン・エスピノーザ氏が井上―デービス戦について「どうなるかは分からないよね。彼(井上)はすでにいくつも階級を上げてきているけど、常にパワーは落ちていない。今122ポンド(スーパーバンタム級)だから考えるのは少しクレイジーだけど、たった13ポンド差だ」と発言するなど、将来的な対戦に期待する声が上がっている。
米国のボクシングメディアの間でも関心が持たれており、米専門メディア「ファイトハブTV」公式YouTubeチャンネルでは元WBO世界スーパーライト級王者クリス・アルギエリが井上―デービス戦の待望論について聞かれた。
「イノウエはすでに4階級上げてきている。30歳でまだ体が成長しているわけではない。122ポンド(スーパーバンタム級)に上げたばかりだ。デービスの階級(ライト級)まで13ポンドもある」と言及した。スーパーバンタム級とライト級は3階級の差があり、「これはもの凄く大きいよ。この試合について話している人はボクシングを理解していないし、階級制度の意味も分かっていない」と冷静に指摘した。
ただ、デービス自身はこれまでも井上の試合をチェックしていることを明かしており、「(対戦した場合は)面白い試合になるだろうね。テクニカルな試合になる。でも、俺は彼にとってはデカすぎると思う。ただ、実現すれば夢の対戦になるだろうね」とリップサービスしたこともある。
一方、現実味のないカードやフェザー級でも王者になれるという海外の意見に対し、井上は26日の一夜明け会見で「人ごとですからね(笑)。まぁ海外の人は見たいでしょうね」と語り、関心のない様子。陣営の大橋秀行会長もデービス戦の話題に「人ごとですから」と被せ、報道陣の笑いを誘っていた。
(THE ANSWER編集部)