フルトンTKOの井上、タパレスとの4団体統一戦を熱望

　25日に行われたボクシングのWBC＆WBO世界スーパーバンタム級（55.3キロ以下）タイトルマッチ12回戦で、挑戦者の井上尚弥（大橋）が2団体統一王者スティーブン・フルトン（米国）に8回TKO勝ち。4階級制覇を達成した。試合後のリングで井上は、もう一人の2団体王者マーロン・タパレス（フィリピン）との対戦を熱望。会場にいたタパレス本人も快諾し、年内の4団体統一戦に期待が高まった。フィリピンメディアは、井上の「ささいな過ち」にタパレス陣営が気づいたと伝えている。

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　フィリピンメディア「ラプラー」は「タパレスはイノウエのささいな過ちを見て、12月の統一戦に向けてトレーニングする」との見出しで記事を掲載した。

　井上とタパレスの4団体統一戦について、記事では両陣営が前向きであると伝えたほか、タパレスをサポートするサンマン・プロモーションズのトップ、JC・マナングキル氏の話を報じている。マナングキル氏は「非常にいい」と井上を評価。その一方で、記事内では「（マナングキル氏が）日本人の25連勝を止めるために、活用できそうなささいな過ちにも気付いたという」と伝えている。

　ささいな過ちが具体的に何かは記されていないが、生観戦したマナングキル氏は「私たちは（番狂わせを起こすことに）自信を持っている」と不敵に話したという。タパレスは今後、8月にトレーニング合宿を行うため、米国に向かうとも報じられている。