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怪物・井上尚弥と「ほぼ似つかわしい男」 米メディア9年分検証、2人とも「無敗でも懐疑的な声を…」

25日に行われたボクシングのWBC&WBO世界スーパーバンタム級(55.3キロ以下)タイトルマッチ12回戦で、挑戦者の井上尚弥(大橋)が2団体統一王者スティーブン・フルトン(米国)に8回TKO勝ちで4階級制覇を達成した。これに続くボクシング界のビッグマッチとして、今週末に行われる世界ウェルター級4団体統一戦でテレンス・クロフォード(米国)がエロール・スペンスJr.(米国)と戦う。米専門メディア「ボクシングシーン.com」は「テレンス・クロフォード/ナオヤ・イノウエ:9年間の収束」とのタイトルで井上とクロフォード、2人を比較している。

井上尚弥【写真:荒川祐史】
井上尚弥【写真:荒川祐史】

井上尚弥とクロフォードの歩みを米専門メディアが比較

 25日に行われたボクシングのWBC&WBO世界スーパーバンタム級(55.3キロ以下)タイトルマッチ12回戦で、挑戦者の井上尚弥(大橋)が2団体統一王者スティーブン・フルトン(米国)に8回TKO勝ちで4階級制覇を達成した。これに続くボクシング界のビッグマッチとして、今週末に行われる世界ウェルター級4団体統一戦でテレンス・クロフォード(米国)がエロール・スペンスJr.(米国)と戦う。米専門メディア「ボクシングシーン.com」は「テレンス・クロフォード/ナオヤ・イノウエ:9年間の収束」とのタイトルで井上とクロフォード、2人を比較している。

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 井上戦に続いて行われるクロフォード―スペンスJr.戦。同じ週にパウンド・フォー・パウンド(PFP)上位ランカーが登場する豪華なファイトウィーク。

「格闘技ファンにとって特に特別な1年の、特に特別なこの週において、気付かれていない要素の1つは、テレンス・クロフォードと日本のナオヤ・イノウエのキャリアがいかに近似しているかだ。彼らが自身のキャリアにおいて最大のファイトに同じ週に辿り着いたことは、彼らのチャンピオンへの物語がどこから始まったかを考えると、ほとんど似つかわしい」

 こう記した記事は、4階級制覇王者で25戦25勝(22KO)の30歳・井上と3階級制覇王者で39戦39勝(30KO)の35歳クロフォードの類似性をクローズアップ。記事では時期を重ねるようにして2014年頃からボクシング界で頭角を現してきたことなどに言及した。

「イノウエとクロフォードは共に、無敗行進が続く中、懐疑的な声を受けてきた。彼らの履歴書により中身を求める声があったのがその理由の一つだ。イノウエは今週、スーパーバンタム級でNo.1と統一見解を得ていたスティーブン・フルトンを倒して統一王者となり、すでにその仕事を処理した。これはイノウエのキャリアにとって決定的な勝利であり、残っている疑いを持つ人たちへの概念実証だった」

 2人とも圧倒的なキャリアを誇りながら、その注目度ゆえに一部で懐疑的な声もあったと紹介。しかし、井上は今回の4階級制覇で評価を不動にしたことで「クロフォードも今、同様のことを得るチャンスを持ってスペンスと対峙する」と伝えた。

 そして、「数字を掘っていくと、類似性はさらに近いものとなり、一部が与えている評価よりも中身を伴っていることを示している」と2人をデータで比較した。

 世界タイトル戦で井上は18勝無敗16KOで4階級制覇、クロフォードは17勝無敗14KOで3階級制覇していること。TBRB(多国間ボクシング・ランキング委員会)と米リング誌の両方、もしくはいずれか片方でトップ10に入っているボクサーとの試合で、井上は12勝無敗10KO、クロフォードは13勝無敗10KOであること……ありとあらゆる角度から、キャリアや実績が似通っていることを列挙した。

 記事では「土曜日に勝利すれば、クロフォードは1980年代後半にWBOが誕生して以来初めての2階級でメジャー4団体を統一した王者となる。イノウエは今年中にマーロン・タパレス戦で同様のことをする可能性があると広く見られている」とした。

(THE ANSWER編集部)


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