試合の一部を映像で確認

　25日に行われたボクシングのWBC＆WBO世界スーパーバンタム級（55.3キロ以下）タイトルマッチ12回戦で、挑戦者の井上尚弥（大橋）が2団体統一王者スティーブン・フルトン（米国）に8回TKO勝ちで4階級制覇を達成した。かつて井上と2度戦い、敗れているフィリピンの元5階級制覇王者ノニト・ドネアがこの試合について言及し、結果について「驚きはない」などと述べた。

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　米専門メディア「ファイトハブTV」公式YouTubeチャンネルでインタビューを受けたドネアは、試合はリアルタイムではなく、後から試合の一部を映像で見たという。井上の勝利について問われると「驚きはない」と語り、こう述べた。

「私のようにパワーがあることは知っているし、いつでも試合を終わらせられることは分かっていた。試合は見ていないけど、彼はやるべきことをやって圧倒したんだろう。それができるからね。フルトンの方が体がデカいから、私はそれを計算に入れていたが、明らかに井上が力強かったようだ」

　ドネアにとっては予想通りだったという井上の勝利。8回のTKOシーンについては「あの（右）ストレートは控えめに打っていたよね。彼の体の位置からそれが分かる。彼の腕の出し方がね。通常なら打ち抜くから。彼はそういうパワーを持っているんだよ」とダウンにつながった右の威力を絶賛。「また再戦できると良いね。それ自体はずっと後の話だけど」と将来的な“井上・ドネア3”に想いを馳せた。

　井上に敗れて無冠になったドネアは復活をかけ、29日にアレハンドロ・サンティアゴ（メキシコ）とのWBC世界バンタム級王座決定戦に挑む。