やっぱりマンガみたい!? 金足農VS大阪桐蔭、頂上決戦に臨む両校が対照的すぎる
第100回全国高校野球選手権記念大会の決勝(21日・14時試合開始)のカードが金足農(秋田)対大阪桐蔭(北大阪)に決まった。県勢としても第1回大会以来、103年ぶりの決勝進出を決めた、県立の農業高校vs史上初の2度目の春夏連覇を狙う野球エリート軍団。実に好対照な頂上決戦となった。
決勝は好対照な両チームが激突
第100回全国高校野球選手権記念大会の決勝(21日・14時試合開始)のカードが金足農(秋田)対大阪桐蔭(北大阪)に決まった。県勢としても第1回大会以来、103年ぶりの決勝進出を決めた、県立の農業高校vs史上初の2度目の春夏連覇を狙う野球エリート軍団。実に好対照な頂上決戦となった。
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記念すべき100回大会にふさわしい、最高のカードになった。5試合を1人で投げ抜くプロ注目エース吉田輝星(3年)がけん引する金足農と、豊富なタレントを擁する絶対王者・大阪桐蔭。まるでシナリオがあったかのように決勝での対戦が実現した。
金足農はよく知られるように、ここまでの全5試合を9人で勝ち上がってきた。エース吉田は5試合オール完投。日大三(西東京)との準決勝では134球で1失点完投。5試合で749球を投げ抜いてきた。まさに鉄腕エース。端正なルックスも相まって、今大会の主役であることは衆目の一致するところだ。
勝ち方も劇的だ。3回戦の横浜(南神奈川)には、2点を追いかける8回裏に高橋佑輔(3年)の起死回生の逆転3ランで2点差を逆転。準々決勝の近江(滋賀)戦は9回裏に2ランスクイズで逆転サヨナラ勝ち。9番打者の斎藤璃玖(3年)のバント職人ぶりや、二塁から一気に本塁に生還した菊地彪吾(3年)の俊足ぶりなど、日替わりヒーローも光る活躍を見せている。
何より、全員が地元出身の農業高校。東北屈指の右腕として吉田こそ注目を集めていたが、決して前評判は高くなかった。吉田にしても中学時代は軟式の野球部で県大会4強が最高で、高校に入ってから素質が開花。そして甲子園に来て試合を重ねるごとにスケールを増しているような印象すら受ける。