井上尚弥VSフルトンのバンテージ問題は和解 JBC「ガーゼを1枚巻く。フレンドリーに終わった」
フルトン陣営は巻き方に敏感「自分たちの常識では考えられない」
井上のバンテージを巻く佐久間史朗トレーナーは「相手陣営は直接テープを巻くのは考えられないということでした」と説明。フルトンはプロになって米国外で試合をするのは初めてのため、ルールの違いに敏感だったようだ。
「井上が若い時に骨折しています。ですが、(フルトン陣営は)『拳を守るためだというのはわかるけど、自分たちの常識では考えられない』と。こちらも『拳を固めるためじゃない。守るため』と伝えました。ガーゼを1枚かませること以外はいつもと同じです。直接テープを巻いても拳が硬くなるとか、危険ということはないです」
通例どおり、当日も選手がバンテージを巻く際は相手陣営の立ち合いのもとで行われる。バンテージ以外では、大橋陣営からレフェリーに対し、クリンチとホールディングの違いを厳正に見てほしいと要望が出されて了承された。グラブは井上が日本製のウィニング社、フルトンが米国製のグラント社を使用。メーカーが違うため、フルトン陣営が重さを量るよう求め、その場で量った上で問題なかったという。
この日の計量後に取材に応じた井上は、相手陣営の指摘について「ビビってるんじゃないんですか」としつつ、「たぶん、フルトン本人はそんなこと思っていないでしょうけど、トレーナーとかがしっかり考えるのは当たり前なので」と受け止めた。「打ち合ってくれたら爆発的なものを出せると思う。でも、技術戦になると思うので、感情は抑えてやりたい」と決戦のリングを見据えた。
(THE ANSWER編集部)