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井上尚弥の「信用を傷つけないでくれ」 フルトン陣営のバンテージ難癖騒動に名トレーナーが苦言

ボクシングのWBC&WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチが25日、東京・有明アリーナで行われる。22日は挑戦者の井上尚弥(大橋)と2団体統一王者スティーブン・フルトン(米国)らが、神奈川・横浜市内のホテルで公式会見に出席。王者陣営は過去の井上のバンテージの巻き方に不服を示したが、フルトンの母国・米国の名トレーナーは「世界最高のボクサーの1人の信用を傷つけないようにしないか」と苦言を呈している。

井上尚弥【写真:高橋学】
井上尚弥【写真:高橋学】

ロベルト・ガルシア氏がフルトン陣営を諫める

 ボクシングのWBC&WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチが25日、東京・有明アリーナで行われる。22日は挑戦者の井上尚弥(大橋)と2団体統一王者スティーブン・フルトン(米国)らが、神奈川・横浜市内のホテルで公式会見に出席。王者陣営は過去の井上のバンテージの巻き方に不服を示したが、フルトンの母国・米国の名トレーナーは「世界最高のボクサーの1人の信用を傷つけないようにしないか」と苦言を呈している。

 フルトン陣営のワヒード・ラヒームトレーナーは会見内で「安全な方法でテープ(バンテージ)が巻かれることを願っている。イノウエのハンドラップ(バンテージ)の記事を見たんだ。そこについての話だ。私は『互いに安全なテーピングをしましょう』というのが言いたかった。英語の記事では、イノウエがバンテージを巻く映像がある。そこで巻き方に論争が起きている。この試合では問題が起こらないよう安全に。レフェリーにも求めたい」などと発言した。

 通訳された言葉を耳にした井上は苦笑い。隣に座る大橋秀行会長と言葉を交わした。関係者によると、ラヒームトレーナーが持ち出したのは昨年6月のWBC世界バンタム級王者ノニト・ドネア(フィリピン)戦に関する海外メディアの記事のことだという。井上が試合前にバンテージを巻く動画付きで報じられ、拳に硬さを持たせるやり方ではないかと指摘されていた。しかし、ルール上認められたやり方であり、何の問題のないもの。思わぬ“難癖”をつけられた格好だ。

 元IBF世界スーパーフェザー級王者でノニト・ドネアなど、数々の選手を指導してきた名トレーナー、ロベルト・ガルシア氏は自身のツイッターで「イノウエは日本、イギリス、カリフォルニア、ラスベガスで戦ってきた。ハンドラップにおいては全て違うルールがある」と言及。「彼がどこへ行こうが結果は同じだった。世界最高のボクサーの1人の信用を傷つけないようにしないか。イノウエvsフルトンは今年最高の試合の一つだ、楽しもうじゃないか」とフルトン陣営を諫めた。

 これに海外ファンも同調。ガルシア氏の投稿には「彼がフルトンを止めてくれるのを願っている」「フルトンは恐れている」「まさに全部事実だ!!!!」「100%だ。間違いなく今年最高2つの試合が来週行われることになる」「待ちきれない」などの声が寄せられていた。

(THE ANSWER編集部)


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