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「頭蓋骨が割れる」 制御不能の一撃必殺を持つボクサー、37歳清水聡の左拳は世界戦で火を噴くか

ボクシングのWBO世界フェザー級12位・清水聡(大橋)が17日、世界初挑戦に向けて神奈川・横浜市内の所属ジムで練習を公開した。25日に東京・有明アリーナで同級王者ロベイシ・ラミレス(キューバ)と対戦。2012年ロンドン五輪バンタム級銅メダルのベテランには一撃必殺がある。ただし、いつ出せるのか不安定。そんな魅惑の武器に担当トレーナーが期待を寄せた。戦績は37歳の清水が11勝(10KO)1敗、初防衛戦で29歳のラミレスが12勝(7KO)1敗。

所属ジムで練習を公開した清水聡【写真:浜田洋平】
所属ジムで練習を公開した清水聡【写真:浜田洋平】

清水聡が練習公開

 ボクシングのWBO世界フェザー級12位・清水聡(大橋)が17日、世界初挑戦に向けて神奈川・横浜市内の所属ジムで練習を公開した。25日に東京・有明アリーナで同級王者ロベイシ・ラミレス(キューバ)と対戦。2012年ロンドン五輪バンタム級銅メダルのベテランには一撃必殺がある。ただし、いつ出せるのか不安定。そんな魅惑の武器に担当トレーナーが期待を寄せた。戦績は37歳の清水が11勝(10KO)1敗、初防衛戦で29歳のラミレスが12勝(7KO)1敗。


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 サウスポーの清水はプロデビュー13戦目での世界初挑戦。独特な構えやリズム、距離感を持つ一方、キャリアを支えてきたのは「ダイヤモンドレフト」と称される左拳だ。高い硬度を誇り、プロのリングでも何度か発動した一撃必殺。担当の松本好二トレーナーはその凄まじい威力を明かす。

「今までミットを持った中で1位に来るくらい。本気のパンチはもらいたくない。頭蓋骨が割れる。パンチの質が違うし、骨を砕くパンチだと思います。痛いのでミットを持ちたくないですね。あのパンチを出せればヘビー級も倒せると思う。パンチの硬さで比較になるのは(同門の井上)尚弥くらい。清水が本気で打てば、(軽量級に置き換えると)尚弥くらいのものがある」

 一方、大きな課題がある。自由自在に出せないこと。「スパーリングとか普段は半分くらいの威力」と松本トレーナー。本人が感覚を把握できておらず、「外から見ていると軽く見えるチェンジアップみたいなものから、急に160キロが来る感じ。不思議なタイミングで出るんです。急に思い出したかのようにガチャー!って」とミットを合わせるトレーナーも困惑する。

「今のだよ!」と指摘しても、完璧にはつかみ切れていないという。ただ、これが魅力でもある。同トレーナーは「不安要素であり、戦う相手には怖さにもなる」と強調。ラミレス戦の序盤に出せれば、「パンチ力がある」と思わせられる。それだけでプレッシャーをかけることができ、試合を優位に進める突破口にもなりうる。

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