井上尚弥のパワーより警戒すべき長所 王者フルトンが指摘「パワーもあるけど、それ以上に…」
身長は井上を4センチ上回る169センチ。フィジカル差はどう捉えるのか
井上は昨年12月にバンタム級で4団体統一。今年1月に王座を返上し、1つ重いスーパーバンタム級に転向した。もともとの自身の体格を上回る相手が多い新階級への挑戦。今回は当初5月7日の予定だったが、拳を痛めて延期された。フルトンは延期も意に介していない。
「最初は怪我と聞いて試合が中止になると思った。階級を上げる方向で考えていたけど、井上陣営からちょっと待ってほしいと。それでこの試合になった。怪我だと聞いて2週間オフをとった。他の試合を見に行ったりして、また準備をしてきた」
下の階級から上げてきたばかりの井上に対し、フェザー級転向も視野に入れるフルトン。身長は井上を4センチ上回る169センチだ。今回はフィジカル差にも焦点が当たるが、「ウェートというより試合での戦い。その時によかった方が勝つ。自分の体調は問題ないので、そこには何も感じない」と話すにとどめた。
リミットまでの残りの体重を聞かれると、笑いながら口元に指を立るシークレットポーズで煙に巻いた。敵地に乗り込んできた王者。情報戦にも抜かりない。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)