昨年12月のバトラー戦に再脚光

　ボクシングの前世界バンタム級4団体統一王者・井上尚弥（大橋）は、7月25日に東京・有明アリーナでWBC＆WBO世界スーパーバンタム級2団体統一王者スティーブン・フルトン（米国）と対戦する。いよいよ決戦まで残り3週間を切っているが、米興行大手・トップランク社は公式SNSに、昨年12月に4団体統一を達成したポール・バトラー（英国）戦の画像を公開。「ナオヤ・イノウエのパワーはこの世のものとは思えない」と振り返っている。

　ロープ際でガードを固めながら上体を低くするバトラーに対して、井上が強烈な左のパンチを繰り出している。ライトに照らされた体は筋骨隆々としており、画像からパンチの威力が伝わってくるようだ。

　今月25日のフルトン戦が刻一刻と近づくなか、米興行大手・トップランクは公式ツイッターに「ナオヤ・イノウエのパワーはこの世のものとは思えない」とつづり、バトラー戦の瞬間を捉えた1枚の写真を投稿。昨年12月の一戦でバトラーは、徹底して“亀”のようになり防御に徹した。勝つ気の見えないスタンスが井上の強さを際立たせる格好となっており、日本のファンからも「力だけでなくすべてが別次元」との声も上がっている。

　またトップランクは、公式インスタグラムにも同じ画像のほか動画も投稿。「スワイプしてナオヤ・イノウエのパワーを聞け」とつづると、海外ファンから「イノウエはフルトンを圧倒するぞ」とのコメントが寄せられるなど、次戦への期待はさらに高まっているようだ。

　昨年12月にバトラーを倒して4団体統一の偉業を成し遂げ、スーパーバンタム級転向初戦でいきなり王者フルトンと対決する井上。世界的な注目度の高さがうかがえる。