「98メートルの衝撃」― 超人中堅手の“遠すぎる一塁送球”に米戦慄「これは何だ」
米大リーグで中堅手が左右間最深部で捕球し、フェンス際から一塁へダイレクト送球。飛び出していた一塁走者をアウトにする衝撃の大遠投を演じた。その距離、321フィート(約97.8メートル)。超人的な1球をMLBが動画付きで公開すると、米ファンに「これは何だ」「見るのを止められない」「キャノン・オブ・ザ・イヤー」などと驚愕が広がっている。
左中間フェンス間際から一塁へダイレクト送球に衝撃「キャノン・オブ・ザ・イヤー」
米大リーグで中堅手が左右間最深部で捕球し、フェンス際から一塁へダイレクト送球。飛び出していた一塁走者をアウトにする衝撃の大遠投を演じた。その距離、321フィート(約97.8メートル)。超人的な1球をMLBが動画付きで公開すると、米ファンに「これは何だ」「見るのを止められない」「キャノン・オブ・ザ・イヤー」などと驚愕が広がっている。
なぜ、そこから届くのか。人間離れした1球の送球で驚愕を呼んでいるのは、アスレチックスのラモン・ロリアーノ外野手だ。11日(日本時間12日)の敵地エンゼルス戦、5点リードして迎えた3回1死一塁の場面だ。
アップトンが放った大飛球が左中間を襲う。これに反応したのが、中堅手のロリアーノだ。快足を飛ばし、猛ダッシュ。走りながら間一髪でキャッチしてみせた。しかし、ここまでなら“普通”の好プレー。衝撃の瞬間は直後に訪れた。一塁走者は抜けると確信して疾走し、二塁も蹴っていた。これを見逃さなかった。
勢い余って左中間フェンスの目前まで到達したロリアーノ。しかし、すぐに向き直ると、2、3歩助走をつけて右腕をぶん回した。放たれた白球は高々と舞う。内野を中継するつもりなんかない。一塁ダイレクト送球を狙ったのだ。まるでホームランかのような放物線を描く。そして――。
内野手が見上げた上空を3.5秒ほど宙を舞い、通過した白球はなんとダイレクトで一塁手のミットに届いたのだ。一塁走者も間一髪戻り切れずにアウト。投手は思わず、バンザイした。敵地にもかかわらず、エンゼルスタジアムには大歓声が沸き起こった。それほどの衝撃プレーだった。