【パンパシ水泳】池江璃花子、体現した「世界のトビウオ」 緩んだ涙腺「2年後はしっかり流したい」
次なる目標、世界新記録へ「これからが楽しみです」
池江の勝負種目である100メートルバタフライは、2015年秋に初めて日本新をマークすると、リオデジャネイロ五輪のあった翌年に4度更新し、今季は4月の日本選手権準決勝、決勝で連発。さらに6月の欧州グランプリ、モナコ大会では初めて56秒台前半の23を記録し、目標の55秒台へ一歩接近した。
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そうしてこの日の56秒08である。「55秒台はすぐに出ると思う」ときっぱり言った。底の知れないホープは55秒48の世界記録を視野に入れ、「日本で一番になっても、海外では全然戦えなかったけど、(自分自身も)これからが楽しみです」と話し、遠回しに世界新を公約するような口ぶりでもあった。
主要国際大会の表彰式で初めて一番高い所に上り、金メダルを掛けられると少し涙腺が緩んだ。「涙をこらえていたけど、すごくうれしかったので……。2年後(の東京五輪で)はしっかり流したい」と地元での金メダルに思いをはせた。
(河野 正 / Tadashi Kawano)