エキシビションマッチでの大乱闘の波紋広がる

　ボクシングの元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザー氏（米国）が11日（日本時間12日）、米フロリダ州で開催したエキシビションマッチの波紋が今も広がっている。対戦相手となったのは有名なギャングの孫で、プロ格闘家のジョン・ゴッティ3世（米国）。しかし、途中でセコンドが入り乱れての大乱闘に発展した。リング外でも混乱が続く状態となっているが、ゴッティ3世がメイウェザーに再戦を要求したと米専門メディアが報じている。

　リング上はまさにカオスだった。8ラウンド制で行われた11日のエキシビションマッチ。6ラウンド途中、ゴッティ3世の前でレフェリーがストップをかけ、終わったかに見えた。しかし、ゴッティ3世はレフェリーの制止を振り切り、左右のフックを繰り出しながらメイウェザーに突進。メイウェザーも左フックを放つなど応戦した。

　すぐにセコンドが2人の間に割って入ると、メイウェザー陣営も次々とリングイン。ゴッティ3世に詰め寄り、20人ほどが鈴なりになってコーナーに追い詰めた。ゴッティ3世の暴走から始まったこの大乱闘劇は海外メディアでも報じられ、その後メイウェザーの家族が脅しを受ける事態にまで発展していた。

　そうしたなか米専門メディア「ボクシングシーン.com」は、「ジョン・ゴッティ3世がメイウェザーとの再戦要求『次は強打する』」との見出しで報道。記事では「ゴッティはメイウェザーに再戦を呼びかけた」とインスタグラムに書き込んだ内容をもとに、「『またやろうじゃねえか。次はお前のチーム全員を道に置き去りにする。俺とフロイド・メイウェザーがニューヨークで再戦だ。賛同するのは誰だ？　次は強打する。犬のように闘ってやる』とゴッティは語った」と、メイウェザーとの再戦を要求したことを伝えている。