岩井千怜、大会新-23で完全V「自分でもびっくり」 5打差の圧勝、宮里藍も称賛「凄いです」
女子ゴルフの国内ツアー・宮里藍サントリーレディス最終日が11日、兵庫・六甲国際GC(6513ヤード、パー72)で行われた。2位に5打差の単独首位で出た20歳・岩井千怜(Honda)が、大会記録の通算23アンダーで1か月ぶりの今季2勝目&ツアー通算4勝目。2位に5打差で逃げ切り、初日から首位を譲らない完全優勝を果たした。観衆は3390人。
宮里藍サントリーレディス最終日
女子ゴルフの国内ツアー・宮里藍サントリーレディス最終日が11日、兵庫・六甲国際GC(6513ヤード、パー72)で行われた。2位に5打差の単独首位で出た20歳・岩井千怜(Honda)が、大会記録の通算23アンダーで1か月ぶりの今季2勝目&ツアー通算4勝目。2位に5打差で逃げ切り、初日から首位を譲らない完全優勝を果たした。観衆は3390人。
【特集】“欽ちゃん球団監督”片岡安祐美の今 2度の流産を経て母に…思春期の後悔「生理に見て見ぬふりを」
(W-ANS ACADEMYへ)
千怜は出だしの1番でバーディー。4番でも1つ伸ばしたが、5打差の2位で出た同じ最終組の申ジエが前半4バーディーの猛追で3打差に迫られた。千怜は10番ボギーで2打差。11番で申がロングパットを沈め、ついに1打差となった。それでも、千怜は12番のバーディーで再び2打差。14番もバーディー、申のボギーで4打差に突き放した。終わってみれば2位の申、山下美夢有に5打差の完全優勝だった。
ウイニングパットを沈めた後は笑顔で同伴競技者らと握手を交わした。ブルーの優勝ブレザーを着用し、優勝スピーチに臨んだ千怜は「こんなに早く2勝目を挙げるとは、自分でもびっくりしています。応援して下さる皆さんのおかげ。支えてくださるチームの皆さんありがとうございます。今年ももっと優勝できるように頑張りますので応援よろしくお願いします」と語った。
10番のセカンドがバンカーで目玉になった場面は「パーは無理だと思って、ボギーでも仕方ないと考えた」と振り返った。申ジエの猛追には「正直『来たな……』と思いました」と笑った。プレー後半の心境については「楽しくなるゴルフがしたいと思い、なんとかショットをピンに絡めるようになった」と語った。
大会アンバサダーの宮里藍さんも「私だったらそんな余裕を持てない。凄いです」と称えるプレーぶりだった。これまでの大会記録は12年キム・ヒョージュ、21年青木瀬令奈の17アンダー。72ホールのツアー最少ストロークは、16年大王製紙エリエールレディスでテレサ・ルーがマークした24アンダーだった。
双子の姉・明愛が4月にツアー初優勝。男女通じて史上初めて双子でレギュラーツアーVを達成した。5月のRKB×三井松島レディスでは姉妹と昨季年間女王・山下美夢有の3人でプレーオフ(PO)。史上初めてPOの姉妹対決となり、2人で「直ドラ」を披露した末に千怜が優勝した。今季メルセデス・ランキングは5位につけていた。
今大会上位2人と大会後のメルセデス・ランキング上位3人には、8月の海外メジャー・AIG全英女子オープン出場権が与えられる。千怜と明愛はすでに切符を手にしていた7月の全米女子オープンに続き、姉妹揃って海外メジャー2試合の出場権を獲得した。
(THE ANSWER編集部)