岩井千怜、5打差独走の単独首位キープ 背景に宮里藍の助言「自分の世界をつくれば活躍できる」
女子ゴルフの国内ツアー・宮里藍サントリーレディス第2日が9日、兵庫・六甲国際GC(6513ヤード、パー72)で行われた。ツアー通算3勝の岩井千怜(Honda)が5バーディー、ボギーなしの67で回り、通算14アンダー。ホールアウト時点で暫定ながら2位に5打差の単独首位をキープした。
宮里藍サントリーレディス第2日
女子ゴルフの国内ツアー・宮里藍サントリーレディス第2日が9日、兵庫・六甲国際GC(6513ヤード、パー72)で行われた。ツアー通算3勝の岩井千怜(Honda)が5バーディー、ボギーなしの67で回り、通算14アンダー。ホールアウト時点で暫定ながら2位に5打差の単独首位をキープした。
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千怜がまたもバーディーを量産した。前半11番で残り148ヤードから3メートル弱につけ、この日初バーディー。前半だけで4つ伸ばすと、後半4番も残り70ヤードから3メートル弱につけて1つ伸ばした。
「今日も落ち着いた気持ちでスタートして、パーオン率が凄い高かったのでアイアンショットが冴えていたかなと思います。今日も安定していてバーディーパットがたくさん打てた。しのぐパットがあまりなかったので、セカンドショットをグリーンの良い面に打てたのかなと。伸ばしたいという想いはなく、『一打、一打集中するぞ』という感じ。スコアに対してはあまり何も思っていなかった。一打、一打全力でやった結果だと思う」
高い集中力で2日連続ボギーなしの好ラウンド。スタート前は大会アンバサダーの宮里藍さんに挨拶した。「ちょっと緊張した。やっぱりカッコいいなって。凄くエネルギーをもらいます」。昨年末にはイベントで対面。周りを意識せずに集中するようにアドバイスをもらい、今も大事にしている。
「自分の世界をつくっていければ、日本でも世界でも藍さんのように活躍できるんじゃないかなと。自分に集中するといいリズムで乗っかっていけるので参考になりました。藍さんは輝いている。キラキラしてかっこいいなって思います」
双子の姉・明愛(Honda)が4月にツアー初優勝。男女通じて史上初めて双子でレギュラーツアーVを達成した。5月のRKB×三井松島レディスでは姉妹と昨季年間女王・山下美夢有の3人でプレーオフ(PO)。史上初めてPOの姉妹対決となり、2人で「直ドラ」を披露した末に千怜が優勝した。今大会初日もスーパーイーグル直後にカメラに向かってポーズを取るなど、ファンを楽しませている。
「(歓声は)ゴルフって楽しいなって思える瞬間でもあります。自分自身が楽しんでいれば見ている人も楽しくなると思うので、盛り上げていきたい。プレッシャーとか、優勝の意識も出る時がありますが、やっぱりお客さんを楽しませたい。バーディーをたくさん獲って楽しく回りたいという気持ちの方が大きいです」
この日一番ギャラリーを楽しませたと思えるのは18番パー4。残り116ヤードから9アイアンで3メートル半につけてバーディーを奪ってみせた。「人が多かったですし、その分『よし、ここはつけよう』と思った。自分も沸いたし、皆さんも沸いてくれたと思う」。プロ意識が好スコアを生んだようだ。
優勝後、千怜は12位、4位、12位と上位進出。今大会上位2人と大会後のメルセデス・ランキング上位3人には、8月の海外メジャー・AIG全英女子オープン出場権が与えられる。「全英の意識はあまりないですね。やっぱり今回も上位争いをしたいし、そのために一打、一打頑張っている意識です。ゴルフは何があるかわからないので明日も集中して、たくさんバーディーを獲って見ている人がワクワクするゴルフをしたい」と活躍を誓った。
(THE ANSWER編集部)