今季引退イ・ボミが予選落ち濃厚 迫る日本ツアーとの別れに涙「あと3試合しか残っていない…」
女子ゴルフの国内ツアー・宮里藍サントリーレディス第2日が9日、兵庫・六甲国際GC(6513ヤード、パー72)で行われた。110位で出た2015、16年賞金女王のイ・ボミ(延田グループ)は2バーディー、6ボギーの76で回り通算8オーバー。暫定117位で予選落ちが濃厚となった。今季で日本ツアー引退を公言済み。寂しさがありながらいいプレーができず、「残り3試合しかない」とラウンド後に涙した。
宮里藍サントリーレディス第2日
女子ゴルフの国内ツアー・宮里藍サントリーレディス第2日が9日、兵庫・六甲国際GC(6513ヤード、パー72)で行われた。110位で出た2015、16年賞金女王のイ・ボミ(延田グループ)は2バーディー、6ボギーの76で回り通算8オーバー。暫定117位で予選落ちが濃厚となった。今季で日本ツアー引退を公言済み。寂しさがありながらいいプレーができず、「残り3試合しかない」とラウンド後に涙した。
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ボミは良い姿を届けようと必死だった。出だしの10番から3連続ボギー。以降はパープレーでしのぎ、好ショットを見せたのは18番パー4の第2打だった。残り173ヤード、左足下がりのライから低く抑えて打ち、ピン右2メートルへ。バーディーを奪うと、グリーン周りで待ち受けた大勢のギャラリーから歓声と拍手を浴びた。
しかし、後半も2つ落とし「ちょっと悔しいです」と吐露。今週は昨春から師事する韓国人コーチを帯同し、大会前から練習時間を大幅に延ばして迎えた。人がまばらになっても練習を続けたが、いきなり改善させることはできず。「いいショットはあるけど、続けていけない。運が悪くてボギーになってそこから悪い流れになるのでしんどいです」と振り返った。
ショットはバックスイングで手だけが上がっている状態。重心が後ろに残り、球が左に出てしまうことが多く、それを嫌って右に打ちたくなる。結果的に右にプッシュする球が多いという。「やりたいのにできない。それが一番つらい。一生懸命直すためになんとか頑張っているけど、難しいです」とし、こう続けた。
「ギャラリーの方が多くて応援に感謝しているから笑って回ろうと思うけど、こういう状況(悪いスコア)で笑うのはしんどいです。最後にいいプレーを見せたい。つらい姿を見せるより笑ってプレーする姿を見せたいです」
2月27日、今季限りでの日本ツアー引退を発表した。今のショットでは戦えないと感じているものの、「少しでもみんなの前でプレーしていろんなところで挨拶ができるようにしたい」と感謝を伝えるためにプレーしている。
日本ツアー通算21勝を誇り、8月には35歳になる。現時点で決まっている試合は残り3試合。10月のNOBUTA GROUP マスターズGCレディースが日本最終戦となり、それまでにあと1戦増えるかどうか。今大会は仲のいい笠りつ子と回り、この日のスタート前は感極まった。
次戦は22日開幕のアース・モンダミンカップだ。それまで韓国で調整予定。取材中に涙を流した理由について、「あと3試合しか残っていないから……」と寂しさを告白し、ティッシュで涙を拭った。「残り少ないので、最後のマスターズGCだけでも良くしたい」。笑って終えるため、努力を続けていく。
(THE ANSWER編集部)