「大舞台の不安もあるけど…」 世陸マラソン代表・加世田梨花の楽しみは「美しい街を走れる」
8月のブダペスト世界陸上代表に入った一部選手が5日、大阪市内で会見した。女子マラソンで出場する加世田梨花(ダイハツ)は、4日まで行われた日本選手権の女子5000メートルで15分21秒72の2位。初出場の世界陸上へ意気込みを語った。
陸上日本代表が会見
8月のブダペスト世界陸上代表に入った一部選手が5日、大阪市内で会見した。女子マラソンで出場する加世田梨花(ダイハツ)は、4日まで行われた日本選手権の女子5000メートルで15分21秒72の2位。初出場の世界陸上へ意気込みを語った。
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24歳の加世田は自身2度目のマラソンとなった昨年9月のベルリンマラソンで2時間21分55秒をマーク。日本代表入りし、今年5月の1万メートル日本選手権でも優勝した。前日4日の日本選手権女子5000メートルは、田中希実(New Balance)に次ぐ2位。トラックでスピード強化し、マラソンに繋げていく。
「こうやって日本代表のウェアを着用して、改めて世界と戦うんだとワクワクを感じています。初めての代表なのでワクワクした気持ちを持ちつつ、日本代表の責任感を持って挑戦していきたい。トラックのスピードを強化してきたので、それを生かしながら高地トレーニングをしてさらに状態を上げられるように調整したい。
今シーズンは3000メートル、5000メートル、1万メートルを走って、自己ベストを更新できていないけど、勝負の中で勝ち切れたレースだったり、目標の順位でレースを進められた。ここまで短期間の中でスピード強化できたことは自信になっています。昨日も3位以内が目標だった。少し悔しいけど、いい手応えだった」
24年パリ五輪選考会となる今年10月15日開催のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)にも出場する。世界陸上から2か月ほどとスパンは短いが、「世界に挑戦できるチャンスをいただいた。自分の中で挑戦してみたいのが第一。世界に挑戦することによって新たな自分、成長した自分になれると思う。世界に挑戦したうえでMGCで戦えるメリットがある。その後のパリ五輪を見据えてもプラスになると思って出場を決めました」と明かした。
「今まで経験してきた中で一番大きな舞台への挑戦になって、大きなプレッシャーの中で戦う不安だったり、その中で平常心を保つ不安もある。生活面の環境でもその中で体調を整えないといけない。楽しみはマラソンコースがブダペストの美しい街並みを走れること。レース中は楽しむ余裕はないかもしれないけど、試走できるのが楽しみ」