自己ベスト直後にライバル女王が日本新、23歳高島真織子の清々しい涙「目の前で跳ばれて…」
8月のブダペスト世界陸上などの代表選考会を兼ねた陸上・トラック&フィールド種目の日本選手権第3日が3日、大阪・ヤンマースタジアム長居で行われた。女子三段跳び決勝では、23歳の高島真織子(九電工)が日本歴代3位の自己ベスト13メートル82(追い風1.3メートル)で2位。しかし、森本麻里子(内田建設AC)が日本新14メートル16(追い風0.7メートル)の大ジャンプで5連覇した。初優勝を逃した高島は「14メートルの舞台で戦いたい」と大粒の涙を流した。
陸上・日本選手権
8月のブダペスト世界陸上などの代表選考会を兼ねた陸上・トラック&フィールド種目の日本選手権第3日が3日、大阪・ヤンマースタジアム長居で行われた。女子三段跳び決勝では、23歳の高島真織子(九電工)が日本歴代3位の自己ベスト13メートル82(追い風1.3メートル)で2位。しかし、森本麻里子(内田建設AC)が日本新14メートル16(追い風0.7メートル)の大ジャンプで5連覇した。初優勝を逃した高島は「14メートルの舞台で戦いたい」と大粒の涙を流した。
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今できるベストは尽くした。ファウルを犯した直後の5本目。高島はラスト6歩の駆け上がりから跳びだしまでを意識した。トップに躍り出る大ジャンプ。13メートル82は自己ベストを7センチ上回る会心の1本だった。
しかし、直後に森本が24年ぶりに日本記録を更新。1999年10月花岡麻帆の14メートル04を12センチも塗り替え、5連覇を飾った。目の前で見せつけられた日本人2人目の14メートル超え。高島は目標にしていたものだった。
「ファウル(4本目)をして14メートル近く飛べた跳躍もあったので、自己ベストは嬉しいけど、悔しい気持ちの方が大きいです。あの跳躍(4本目)も今の状態では一番の跳躍という手応えがあったので、ファウルは悔しいけど、ファウルはファウルなので受け入れたい。凄く嬉しい気持ちと、目の前で跳ばれたという悔しい気持ちとありました」
さばさばと答えていたが、目の前で14メートル台を見たことについて問われると、感情を堪えきれなくなった。
「やっぱり1人が14メートルを跳べると、周りも跳べるのが陸上界の流れかなと……またもう一回しっかり頑張って、14メートルの舞台で戦いたいです……」