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成長著しい24歳女子ハードラー 田中佑美、日本記録保持者たちへの挑戦「やっぱり緊張する」

8月のブダペスト世界陸上などの代表選考会を兼ねた陸上・トラック&フィールド種目の日本選手権第2日が2日、大阪・ヤンマースタジアム長居で行われた。女子100メートル障害準決勝では、田中佑美(富士通)が13秒05(追い風0.1メートル)の組2着、全体4番手で決勝進出。史上最もハイレベルの争いとなった種目で、成長著しい24歳が初優勝を懸けて走る。

女子100メートルハードルで駆け抜ける田中佑美【写真:奥井隆史】
女子100メートルハードルで駆け抜ける田中佑美【写真:奥井隆史】

陸上・日本選手権

 8月のブダペスト世界陸上などの代表選考会を兼ねた陸上・トラック&フィールド種目の日本選手権第2日が2日、大阪・ヤンマースタジアム長居で行われた。女子100メートル障害準決勝では、田中佑美(富士通)が13秒05(追い風0.1メートル)の組2着、全体4番手で決勝進出。史上最もハイレベルの争いとなった種目で、成長著しい24歳が初優勝を懸けて走る。

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 雨の中、争いは激しさを増した。準決勝。田中は前日本記録保持者・青木益未(七十七銀行)の隣でスタート。接触するかどうかの距離まで近づいたが、ともに最後まで駆け抜けた。この日の予選は13秒20(無風)で組1着。伸び盛りの実力をしっかりと見せて決勝にたどり着いた。

「(決勝は)いつもギリギリ引っかかるぐらいのところにいる。でも、今回は決勝で戦わなきゃいけないというのが自分の中に前提でありつつも、ちょっとでも気が抜けないなって。気を張り詰めて走った2本でした。やっぱり緊張するので、完璧に走り切りたいという想いがどうしても出てしまうんですけど、それをできるだけ抑えて、抑えて。不安との狭間でっていう感じのパフォーマンスだった」

 青木に加え、日本記録保持者・福部真子(日本建設工業)、元保持者・寺田明日香(ジャパンクリエイト)、清山ちさと(いちご)も12秒台のベストを持つ。そんな中で田中も追随してきた。

「今まで準決勝と決勝の間に大きな溝があって、そこ(準決勝)を乗り越えてしまうと1つのゴールという感じだったんですけど、今日は『決勝まで絶対に抜けなくちゃいけない』という気持ちで予選から臨めたので、そういう意味では全然感覚が違うとは思っています」

 4月の織田記念国際は12秒97(追い風0.6メートル)で優勝した。決勝は福部、青木の新旧日本記録保持者を抑え、日本人4人目となる大台の12秒台をマーク。5月も木南記念で12秒91(2位)、セイコーゴールデングランプリ(GGP)でも12秒89(2位)と立て続けに自己ベストを塗り替えた。

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