「オス!オカネチョウダイ!」 大谷取材の記者を“カツアゲ”した陽気な男、前田健太との縁
米大リーグで大谷翔平投手が所属するエンゼルスは15日(日本時間16日)から敵地でオリオールズとの4連戦の最中。球場のオリオール・パークでは多くの日本メディアが大谷目当てに来場している。すると、16日(同17日)の試合前にオリオールズのロッカールームで取材中、記者を見つけて「オス! オカネチョウダイ!」と日本語で話しかけてくる男がいた。33歳の救援左腕ダニー・クーロム投手だ。気になって話を聞くと、意外な人物が日本語の“先生”だったことを知った。
オリオールズのロッカールーム、自ら日本語で声をかけてきたダニー・クーロム
米大リーグで大谷翔平投手が所属するエンゼルスは15日(日本時間16日)から敵地でオリオールズとの4連戦の最中。球場のオリオール・パークでは多くの日本メディアが大谷目当てに来場している。すると、16日(同17日)の試合前にオリオールズのロッカールームで取材中、記者を見つけて「オス! オカネチョウダイ!」と日本語で話しかけてくる男がいた。33歳の救援左腕ダニー・クーロム投手だ。気になって話を聞くと、意外な人物が日本語の“先生”だったことを知った。
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突然、日本語で“カツアゲ”に遭った。と言っても、もちろん本気ではない。
「オス! オカネチョウダイ!」。4連戦の2戦目だった16日の試合前のオリオールズ・ロッカールーム。得意げな笑顔で話しかけてきた陽気なアメリカンがクーロムだった。どうやって言葉を覚えたのか聞くと、昨季まで3年間在籍したツインズ時代に同僚だった前田健太投手とその通訳から教わったという。「オカネチョウダイみたいな短いフレーズを毎日教わったんだ。トモダチとかもね。楽しい時間だったよ」。ここには書けない言葉も繰り出しながら、懐かしそうに振り返った。
クーロムは2012年のドラフト25巡目(全体776位)指名でドジャースに入団。ルーキー級から這い上がり、25歳だった2014年にメジャーデビューした。以降はアスレチック、ヤンキース、ブルワーズ、ツインズを渡り歩いた。近年はマイナーが主戦場。日本ではあまり知られていない苦労人だ。オリオールズに移籍した今季は開幕ロスター入りを果たし、16日終了時点で登板18試合1勝1敗8ホールド、防御率3.14。勝ちパターンの起用が多く、好調オリオールズのブルペンを支えている。
今季の好調の要因について「今季は0-2、0-1など有利なカウントに持っていける球を投げるように心がけているんだ。有利なカウントなら成功しやすいからね。自分の投球が上手くいっていれば、小さく曲がるスライダーと大きく曲がるスライダー、カーブなどの変化球で攻め始めるようにしている」と語った。
4連戦の初戦はビハインドの8回に登板し、1イニングを無失点に抑えたクーロム。改めて話を聞いたのは、3連戦目の17日の試合前のこと。大谷翔平、マイク・トラウトら擁するエンゼルス打線には「とにかく一球一球をきちんと投げること」と気を引き締めていたが、この日は2点リードの7回1死一塁からの登板で打者2人をきっちりと抑える無失点リリーフ。今季9ホールド目をマークしてみせた。
(THE ANSWER編集部・土屋 一平 / Ippei Tsuchiya)