甲子園で「打球を処理する時にビックリ」 大谷同僚のモニアック、17歳で受けた日本野球の衝撃
米大リーグで大谷翔平投手が所属するエンゼルスで、25歳のミッキー・モニアック外野手が躍動している。今季初出場となった13日(日本時間14日)のガーディアンズ戦で先頭打者アーチを含む3安打をマーク。3試合目となった16日(同17日)のオリオールズ戦も今季2号となる先頭打者弾を放った。かつてMLBドラフト全体1位で指名された逸材は、実は日本とも接点がある。2015年に日本で行われたU-18ワールドカップ(W杯)に出場。17歳当時の思い出は今も脳裏に刻まれているという。
1番打者として躍動するモニアック、2015年U-18W杯での来日を回顧
米大リーグで大谷翔平投手が所属するエンゼルスで、25歳のミッキー・モニアック外野手が躍動している。今季初出場となった13日(日本時間14日)のガーディアンズ戦で先頭打者アーチを含む3安打をマーク。3試合目となった16日(同17日)のオリオールズ戦も今季2号となる先頭打者弾を放った。かつてMLBドラフト全体1位で指名された逸材は、実は日本とも接点がある。2015年に日本で行われたU-18ワールドカップ(W杯)に出場。17歳当時の思い出は今も脳裏に刻まれているという。
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「決勝をよく覚えているよ」とモニアックが語った一戦は、2015年9月6日、雨の甲子園で行われた死闘だった。米国代表として出場した日本代表との決勝。当時、スーパー1年生と騒がれた清宮幸太郎(早実、現日本ハム)、オコエ瑠偉(関東第一、現巨人)らを擁した日本と2-1の接戦を制し、大会3連覇を果たした。「2番・中堅」で出場したモニアックは4打数無安打も、日本の先発・佐藤世那(仙台育英、元オリックス)のエラーを誘うピッチャーゴロで先制点をもたらした。
金髪を短く刈り上げた好青年は、この日のオリオールズ戦の試合前のロッカールームで快く取材に応じてくれた。決勝は「信じられないような経験だった」と回顧。「我々も応援を受けたけど、日本が良いプレーをした時には2倍近くの声援が上がっていたよ。初回に安打を打たれた打球を処理する時、歓声が大きすぎてビックリしちゃったんだ」と衝撃を明かした。「1万5000から2万人が見に来ていたと思うけど、雨が降らなければもっといただろうね」と日本の野球熱を実感した。
モニアックは大会の翌年、高卒ながらドラフト全体1位でフィリーズから指名されて入団。2020年にメジャーデビューし、昨年エンゼルスにトレードで移籍した。今季は3試合に出場して早くも2本塁打を放ち、ブレイクを予感させている。8年前に日本で見た光景は今でも強い印象を残しているようで、モニアックは「日本のファンは試合通じてずっと声援を送るよね。両チームに声援を送るのは米国とは少し違うところだ」と米国では珍しい雰囲気を懐かしそうに振り返った。
大阪と兵庫で行われた大会中には観光もしたという。「大阪も楽しんだよ。美しい街だと思った。地下鉄に乗って少し街を見て回ったんだ。素晴らしい体験だったね」と顔をほころばせた。将来に期待がかかる逸材モニアック。「WBCか何かでまたいつか日本でプレーしてみたいね」と再来日の想いも胸に、エンゼルス打線を引っ張っていく。
(THE ANSWER編集部・土屋 一平 / Ippei Tsuchiya)