半端ない桃田賢斗! 男子初の世界選手権Vに「先輩たちが築いたものに乗っかって…」
人生を誤った時期と、バドミントンから離れる苦しい時期を乗り越えて、桃田は世界一になった。中国、南京市で開催されているバドミントン世界選手権は5日に最終日を迎え、男子シングルス決勝は、桃田賢斗(NTT東日本)がストレート(21-11、21-13)で石宇奇(シー・ユーチー、中国)を破って初優勝を飾った。
桃田が圧倒的な強さを見せて男子で世界選手権初V
人生を誤った時期と、バドミントンから離れる苦しい時期を乗り越えて、桃田は世界一になった。中国、南京市で開催されているバドミントン世界選手権は5日に最終日を迎え、男子シングルス決勝は、桃田賢斗(NTT東日本)がストレート(21-11、21-13)で石宇奇(シー・ユーチー、中国)を破って初優勝を飾った。
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世界選手権で日本の男子選手が優勝するのは、初めて。バドミントン大国の観衆の目の前で、半端ない強さを見せつけ、世界最強を証明してみせた。2016年4月に違法賭博店の利用が発覚して出場資格の停止処分を受け、3年ぶりに戻って来た舞台。試合後の記者会見では「日本男子バドミントン史上初、世界選手権の金メダルを取れたことは、今までの先輩たちが築き上げたきものに自分が乗っかって、優勝できたと思っている。この優勝は1人ではできないと思っているので、これからも周りの人への感謝の気持ちを忘れず、もっともっとレベルアップしていきたいと思う」と感謝の気持ちを示した。
試合では、守備が冴え渡った。第1ゲームは、いきなり長いラリーでスタート。桃田がクロスへのカットで先に点を取るが、石宇奇も同じショットで点を取り返す。相手の強打は強烈だが、桃田はレシーブをきっちりとネット前に沈めて主導権を渡さない。強打に切れ味があるのは、誰の目にも明らか。しかし、石宇奇のスマッシュが決まらず、中国人観客からはざわめきが生まれた。
相手の強打を封じた桃田は、ラリーのコントロール勝負に持ち込み、相手のミスを誘うことに成功。石宇奇は、桃田をコート後方に下げるためのクリアがことごとくアウトになり、桃田が13-11から一気に8連続ポイントを奪って21-11とした。桃田は「攻撃的なショットを何本か決められたけど、しっかりと足を動かして、相手のウイニングショットを取ることによって、相手にプレッシャーを与えることができたと思う」と振り返った。