初出場で女子複41年ぶりVのナガマツ「開き直ってプレーできたから逆転できた」
日本の、いや世界のバドミントン界にニューヒロインが誕生した。中国、南京市で開催されているバドミントン世界選手権は5日に最終日を迎え、女子ダブルスの決勝戦は、初出場の松本麻佑、永原和可那組(北都銀行)が2-1(19-21、21-19、22-20)の大逆転で福島由紀、廣田彩花組(トリッキーパンダース)との日本勢対決を制して初優勝を飾った。同種目で日本勢が金メダルを獲得するのは、1977年に行われた第1回大会の栂野尾悦子、植野恵美子組以来41年ぶり。
初出場で快挙、日本女子複41年ぶりの優勝、前回銀のフクヒロ破る
日本の、いや世界のバドミントン界にニューヒロインが誕生した。中国、南京市で開催されているバドミントン世界選手権は5日に最終日を迎え、女子ダブルスの決勝戦は、初出場の松本麻佑、永原和可那組(北都銀行)が2-1(19-21、21-19、22-20)の大逆転で福島由紀、廣田彩花組(トリッキーパンダース)との日本勢対決を制して初優勝を飾った。同種目で日本勢が金メダルを獲得するのは、1977年に行われた第1回大会の栂野尾悦子、植野恵美子組以来41年ぶり。
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ファイナルゲームは、相手にチャンピオンズポイントを奪われた19-20から3連続得点。中国の観衆からも割れんばかりの拍手とどよめきが起こる、壮絶な試合を制した。永原は「とにかく、今日は力を出し切って大会を終えたかった。ファイナルで20点目を取られても、最後まで力を出し切るだけと思って開き直ってプレーできたから逆転できたと思う。初めて、勝って嬉し涙を流せた」と喜んだ。
第1ゲームから攻める姿勢を徹底した。高い球を選ばず、低い展開で勝負。序盤は、中間に打たれた球を2人が同時に返そうとしてラケットがぶつかる音が何度も響いたが、永原は「行かないより、ぶつかっても行こうと話していた。最初はぶつかったけど、修正して行けた」と気にしていなかった。
終盤に松本のミスが続いて第1ゲームを失ったが、第2ゲームも攻める姿勢は変わらず。本来は前衛の永原がコート後方に下がる展開が続いたが、永原は構わず強打を連発。レシーブ力のある福島、廣田を追い込んでいった。相手の返球が甘くなると、本来は後衛の松本が飛び付き、高い打点から角度のある強烈なショットでシャトルを相手コートにたたき落とした。ファイナルゲームは、序盤にリードを許して苦しんだが、驚異的な追い上げで勝利を物にした。