吉田優利、2日間ただ一人アンダーパーで単独首位 「自分は完璧じゃない」胸に徳を積んで幸運
女子ゴルフの国内メジャー今季初戦・ワールドレディスサロンパス杯は5日、茨城GC西C(6780ヤード、パー72)で2日目が行われた。1打差の2位で出たツアー通算2勝の吉田優利(エプソン)が5バーディー、2ボギーの69で回り、通算4アンダーとして単独首位に浮上した。難コースでの2日間を終えて、アンダーパーは117人のうち吉田一人だけで、2位に4打差をつけた。普段から「徳を積む」ことを意識しているという23歳。「運を引きつけられるような人間になりたい」と会見で語った。
ワールドレディスサロンパス杯2日目
女子ゴルフの国内メジャー今季初戦・ワールドレディスサロンパス杯は5日、茨城GC西C(6780ヤード、パー72)で2日目が行われた。1打差の2位で出たツアー通算2勝の吉田優利(エプソン)が5バーディー、2ボギーの69で回り、通算4アンダーとして単独首位に浮上した。難コースでの2日間を終えて、アンダーパーは117人のうち吉田一人だけで、2位に4打差をつけた。普段から「徳を積む」ことを意識しているという23歳。「運を引きつけられるような人間になりたい」と会見で語った。
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カットラインが大会最多の「+9」となる我慢大会。この日出場した117人のうち、吉田は2日間を通じてアンダーパーで回った唯一の選手となった。2021年9月のゴルフ5レディス以来、約1年8か月ぶりの3勝目とメジャー初Vへ視界良好。昨季は2位に5度入るも優勝はなかったことを会見で問われると、落ち着いた口調で当時の心境を明かした。
「優勝できなかったからといって後ろを向く時間も、落ち込む時間もなくて。毎週毎週試合があって、次に向けて準備しなきゃいけないのがプロだと自覚している。優勝ももちろんしたいですけど、結果だけを追わず自分の過程を大事にしなきゃいけないとシーズン中は思っていました」
JLPGAが選出した「ブライトナー」の一人で、SNSでの発信も積極的に協力。美意識が高く“コスメ番長”とも呼ばれるが、プロとしての自覚の強さも言葉の節々に感じさせる。この日は「運を引きつけられる人間になりたい」の考えから、徳を積む行動なども心がけていると明かした。
「周りの人に対する態度とか姿勢は、両親からも周りの方からもいっぱい教えていただいた。(徳を積むのは)簡単なことだったらゴミを拾うとか赤信号で渡らないとか、本当に細かいところですけど、人が見ていないところを美化していけたら。自分は完璧じゃないので、もっと人間としても成長していきたい」
日頃の行いからか、16番パー4ではラッキーな出来事も。ティーショットを右の林に打ち込んだが「前が空いていた」。上手くフェアウェーへ運び、パーで凌いだ。前日も同じように林に入れていたが「ちょっとでも前に出せる状況で、本当に2日間運が良かった」とナイスリカバリーに笑顔を見せた。
ゴルファーとして掲げる理想のひとつは、子どもたちに「吉田優利みたいになりたい」と思ってもらえること。こどもの日に、多くのギャラリーの前で堂々のプレーを見せた。「2日間やっているゴルフをしていれば(優勝の)チャンスはある。セッティングが厳しく、風も吹く想定で全部が上手くいくわけじゃないですが、いかにスコアメイクするかがプロ。自分のベストを尽くしつつ、毎日その場の一打に対応していければ」。最後までプロ意識をにじませた。
(THE ANSWER編集部)