八村阿蓮、B1東地区王者の“二大得点源”と白熱の攻防 群馬HCが評価「ポテンシャルを考えれば…」
水野HCが指摘する次の課題は「ドライブと3ポイントの精度」
千葉はクリストファー・スミス、ヴィック・ローと強力な外国籍のウイングプレーヤーがいて、チームの二大得点源になっている。こういった選手と「普通にマッチアップできる」ようになれば、それは間違いなく成長だ。
【特集】“欽ちゃん球団監督”片岡安祐美の今 2度の流産を経て母に…思春期の後悔「生理に見て見ぬふりを」
(W-ANS ACADEMYへ)
八村も「(ヴィック・ローとスミスに対して)フィジカルにプレーすることが僕に任されたことでしたが、そこはしっかりできたなと思います」と手応えを口にしていた。
ただ40歳の指揮官は、さらに「その次」に向けた課題も口にする。ポイントは“オフェンスの効率性”とリバウンドだ。八村の攻撃面について、水野HCはこう指摘する。
「ドライブからのフィニッシュ、スクリーンゲームからアタックはだいぶ出てきています。でもディフェンスが寄った時にパスをさばくところや、スポットアップの3ポイントをコンスタントに高い確率で決めること(が課題)。ボールを扱ってプレーをするところまでいければ、面白いプレーヤーになっているはずです。今は成長のその段階1つひとつを登っているところなので、まずはドライブと3ポイントの精度を高くしてほしい」
八村は別の部分で、自らの課題を口にしていた。
「これだけプレータイム長いことは滅多にないので集中力が切れたり、疲労で思うように動けなかったりするところもあった。自分のキャリアにおいてプレータイムを伸ばしていくのは課題というか、一番重要なことだと思うので、疲れを見せずに集中し続ける力をこれから身につけたい」
明成高時代も1年から圧倒的だった兄と違い、弟は3年時にブレイクした。地道に積み上げていけるところが、八村阿蓮の持ち味なのだろう。今季はインサイドからウイングへのコンバートで「いい取り組み」「いい成長」を見せている。来シーズン、そしてその先の大成が楽しみだ。
(大島 和人 / Kazuto Oshima)