八村阿蓮、B1東地区王者の“二大得点源”と白熱の攻防 群馬HCが評価「ポテンシャルを考えれば…」
バスケットボールB1の群馬クレインサンダーズは4月22日と23日、新装のオープンハウスアリーナ太田に千葉ジェッツを迎えて戦った。結果は初日が78-80、2日目は73-98という敗戦で、特に23日は第2クォーターの途中に19-0のラン(連続得点)を許す悔しい内容だった。一方でエースのトレイ・ジョーンズを負傷で欠くなか、東地区王者に対して前向きな部分も見て取れる連戦だった。
群馬の主力に成長、千葉との2連戦では守備面に手応え
バスケットボールB1の群馬クレインサンダーズは4月22日と23日、新装のオープンハウスアリーナ太田に千葉ジェッツを迎えて戦った。結果は初日が78-80、2日目は73-98という敗戦で、特に23日は第2クォーターの途中に19-0のラン(連続得点)を許す悔しい内容だった。一方でエースのトレイ・ジョーンズを負傷で欠くなか、東地区王者に対して前向きな部分も見て取れる連戦だった。
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存在感を示していたのが八村阿蓮だ。念のため説明すると、兄はロサンゼルス・レイカーズで大活躍中の八村塁。2学年下の弟・阿蓮は明成高、東海大を経て2021-22シーズンの途中に群馬へ加入し、今季は「プロ1.5年目」を迎えている。198センチ・102キロのビッグマンだが、水野宏太・新ヘッドコーチ(HC)の下でプレシーズンからスモールフォワード(SF)の位置で起用されている。
千葉戦の八村は初日が28分27秒、2日目が27分57秒と、完全に主力のプレータイムを得ていた。また23日の試合はケーレブ・ターズースキー、マイケル・パーカーに次ぐ12点を記録している。3ポイントを3本試投して2本決め、ドライブからのレイアップも含めて“ウイングらしい”オフェンスを見せていた。ここまでの56試合の通算を見ても、3ポイントシュートの成功率は36.4%とまずまずだ。
23日の試合後、八村はこう振り返っていた。
「2ピリの最後5分で向こうのペースになってしまって、そこからズルズル行った試合展開でした。2ピリ最後にもう少し我慢して、10点以内に点差を縮められていたら、少し変わっていたのかなと思います。ただチームとして昨日、今日とリーグ1位の千葉相手に、ファイトすることができたし、僕にとってもすごくいい経験でした」
水野HCは「今シーズンはポジションを変えてしっかりやり切るところを念頭に置いてきましたが、シーズン後半になって徐々に成長は見えています」と八村を評価する。指揮官が着目するのはディフェンス面の成長だ。
「最初に千葉さんとやった時は、クリストファー・スミス選手に40点(2022年12月28日/80-108で敗戦)も取られて、守る術がないくらいやられてしまっていました。でも(今回の千葉戦は)ヴィック・ロー選手やスミス選手に対しても引くことなくしっかり体を当てて守っていました。ポジショニングや、そういうファイトも含めて、だんだんと良くなってきています。彼のポテンシャルを考えた時にまだ満足するようなパフォーマンスではないですけれど、しっかり成長が見えてきている」