北京の英雄がそろい踏み、完全投球の上野が山田の先制弾を称賛「勢いつけてくれた」
2020年の東京五輪で正式競技として復活したソフトボール。その前哨戦に位置づけられる第16回世界選手権が2日、千葉・成田市のナスパ・スタジアムで開幕。世界ランク2位の日本が、同9位のイタリアとの開幕戦に臨み、9―0で6回コールド勝ち。2014年以来、2大会ぶりの優勝へ好発進を決めた。
ソフトボール世界選手権開幕戦、4回パーフェクトの上野「ゲーム勘まだまだ」
2020年の東京五輪で正式競技として復活したソフトボール。その前哨戦に位置づけられる第16回世界選手権が2日、千葉・成田市のナスパ・スタジアムで開幕。世界ランク2位の日本が、同9位のイタリアとの開幕戦に臨み、9―0で6回コールド勝ち。2014年以来、2大会ぶりの優勝へ好発進を決めた。
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長きに渡りソフトボール界をけん引してきた投打の柱がそろい踏み。地元の声援もバックに、日本がまずは快勝発進を決めた。開幕投手を務めた上野由岐子投手(ビックカメラ高崎)が4回で打者12人から8奪三振を奪うパーフェクト投球。格の違いを見せつけ、「コールドで終われたことは良かった。色々な意味での緊張感がある中で、しっかりと流れを作るような投球をしようと思った。個人的にはあまり思っているところに投げられず、ゲーム勘はまだまだ。ノーヒットに抑えられたので結果には満足しています」と淡々と振り返った。
上野を援護したのが、主将の山田恵里中堅手(日立)だ。初回、初球を左越えに運ぶ先頭打者アーチ。大事な初戦で勢いに乗せるには、これ以上ない先制パンチを見舞った。「初球から打ちに行くと決めていた。狙っていたボールだったので、思い切っていきました」と汗をぬぐった。
36歳の上野と、34歳の山田。2人は共に2008年の北京五輪金メダルに貢献した、日本ソフトボール界のレジェンドだ。10年前の米国との決勝戦、この日と同じように上野が抑え、山田が一発を放ち、頂点に立った。あの時を知っているのは、メンバーの中で2人だけだ。五輪競技から除外され、目標を見失いかけながらも、それでもプレーし続けた両者。目指す場所の復活に燃えないわけがない。