スパルタ父がまさかの号泣 ボクシング新世界王者・重岡兄弟の後日談「お前たちよくやった…と」
ボクシングの世界ミニマム級暫定王者となった重岡優大、弟の銀次朗(ともにワタナベ)が17日、都内の所属ジムで世界王座獲得から一夜明けて会見した。前夜は、優大がWBC暫定王座決定戦で同級7位ウィルフレッド・メンデス(プエルトリコ)に7回25秒KO勝ち。銀次朗もレネ・マーク・クアルト(フィリピン)に9回2分55秒KO勝ちでIBF暫定王座決定戦を制した。厳しい父にベルトを見せると、珍しく号泣した後日談を明かした。
重岡兄弟が一夜明け会見
ボクシングの世界ミニマム級暫定王者となった重岡優大、弟の銀次朗(ともにワタナベ)が17日、都内の所属ジムで世界王座獲得から一夜明けて会見した。前夜は、優大がWBC暫定王座決定戦で同級7位ウィルフレッド・メンデス(プエルトリコ)に7回25秒KO勝ち。銀次朗もレネ・マーク・クアルト(フィリピン)に9回2分55秒KO勝ちでIBF暫定王座決定戦を制した。厳しい父にベルトを見せると、珍しく号泣した後日談を明かした。
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前夜は先に試合を迎えた銀次朗が、初回にプロ初ダウンを喫しながら左ボディーで3つのダウンを奪う逆転KO勝ち。メインイベントを務めた優大も5回終盤に左ストレートを打ち下ろし、ダウンを先取すると、7回にも左ボディーで2度目のダウンを奪取した。日本の兄弟世界王者は興毅、大毅、和毅の亀田3兄弟、井上尚弥&拓真の過去2組だけ。同日同階級に限れば、世界初の兄弟同時世界王者誕生だった。
優大「ワタナベジムに入って本当によかった。試合数日前に(渡辺均)会長から『お前が世界王者になる夢は俺の夢だ』と言われた。それが心に響いて嬉しかった。結果を残してからもそう思う」
銀次朗「連日、ありがとうございました。ワタナベジムに入って5、6年ですが、会長がずっと期待をして力を入れてくださった。環境が凄くいい。強い先輩がたくさんいて、それを見てここまで来られた。トレーナー、会長のサポート、先輩の存在があってやってこられた。興行も凄い華やか。最高の雰囲気で感謝しています」
試合後は家族や知人と食事に行ったが、思いもよらぬ光景があった。2人は幼少期に空手を始め、ボクシングに転向。勝っても内容が悪ければ父・功生さんに怒鳴られるなど、スパルタ指導を受けて育った。前夜は試合を終えた兄弟が会場を出ると、母たちはすでに店に向かっており、父だけがポツンと一人で出迎え。ベルトを見せた瞬間、「お前たちよくやった。本当によかった」と号泣されたという。
銀次朗「あんなの見たいことないです。『自分のことのように嬉しい』と言っていた」
優大「自分は笑ってごまかしたけど、思い出すと(涙が)来るっすね」