大谷翔平3号2ランも12失点で敗戦 エンゼルスが露呈した「脆弱性」を地元紙指摘「不足している」
米大リーグのエンゼルスは9日(日本時間10日)に本拠地でブルージェイズに延長の末、11-12で競り負け、カード1勝2敗と負け越した。「3番・DH」で先発した大谷翔平投手が花巻東高の先輩・菊池雄星投手から3号2ランを放つなど一時は6点をリードする展開だったが、先発投手が攻略され、救援陣も大量失点。地元紙はブルペンの脆弱さに言及し、背景にある問題を指摘している。
一時6点リードも救援陣が粘れず
米大リーグのエンゼルスは9日(日本時間10日)に本拠地でブルージェイズに延長の末、11-12で競り負け、カード1勝2敗と負け越した。「3番・DH」で先発した大谷翔平投手が花巻東高の先輩・菊池雄星投手から3号2ランを放つなど一時は6点をリードする展開だったが、先発投手が攻略され、救援陣も大量失点。地元紙はブルペンの脆弱さに言及し、背景にある問題を指摘している。
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大谷が本塁打を放ちながら、最終的にチームが敗れることを揶揄した「なおエ」がまたも繰り広げられたこの日。4回までに大谷を含む3本の本塁打で6-0としながらも、先発のデトマーズが6回に満塁弾を浴び、救援陣も好調ブルージェイズ打線を食い止められなかった。いつもと少し違ったのは、6-10とされながら8、9回に反撃し、10-10として延長に持ち込んだところ。それでも延長10回に2点を献上したのが響き、11-12という大味な内容で敗れた。
カリフォルニア地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」は「エンゼルスの救援陣がブルージェイズに打ち負かされる」との見出しで記事を掲載。「今週末のエンゼルスタジアムの連戦で2度、ブルージェイズは終盤での猛攻の傾向を見せた。勝利した金曜日と日曜日の試合で彼らは救援投手から合計10得点を挙げ、2度、エンゼルスのブルペンを脆弱なものに見せた」と救援陣に言及した。
その中で「単にブルージェイズ打線が優れていただけなのかどうかは時間だけが教えてくれる」とした上で、問題点を指摘した。
「少なくとも、エンゼルスのブルペンはマイナーにオプション降格させられる救援投手が不足している。ウェーバーにかけられることなくマイナーに送ることができるのは、アンドリュー・ワンツとジミー・ハーゲットだけだ」
選手との契約の関係上、エンゼルスは簡単に救援選手の入れ替えができないのが現状。そのため少しでも先発投手にイニングを任せたい考えがネビン監督にはあるようだ。
だがこの日はそれが裏目。同紙は「6回が始まる時に3巡目となるブルージェイズの危険な上位打線と先発のリード・デトマーズを対戦させたのはフィル・ネビン監督だった。5人の打者とノーアウトの後、6-0のリードは6-4になり、ついにデトマーズはダグアウトに戻った。ワンツが6回を終える前に2点を献上し、ブルージェイズの反撃は完了した」と試合展開を振り返っている。
(THE ANSWER編集部)