那須川天心、減量最終盤でも「元気!」 帝拳・本田会長驚き「他の選手はゲッソリしているのに」
キックボクシング界で“神童”と呼ばれた那須川天心(帝拳)が6日、8日に東京・有明アリーナで行われる日本バンタム級2位・与那覇勇気(真正)とのスーパーバンタム級ノンタイトル6回戦(Amazon プライム・ビデオで独占生配信)に向け、都内で会見した。異例の注目が集まるボクシングデビューまでいよいよあと2日。減量最終盤にもかかわらず元気いっぱいの様子に、帝拳ジムの本田明彦会長も「なんであんなに元気なのか」と驚いた。
那須川天心が4.8ボクシングデビュー
キックボクシング界で“神童”と呼ばれた那須川天心(帝拳)が6日、8日に東京・有明アリーナで行われる日本バンタム級2位・与那覇勇気(真正)とのスーパーバンタム級ノンタイトル6回戦(Amazon プライム・ビデオで独占生配信)に向け、都内で会見した。異例の注目が集まるボクシングデビューまでいよいよあと2日。減量最終盤にもかかわらず元気いっぱいの様子に、帝拳ジムの本田明彦会長も「なんであんなに元気なのか」と驚いた。
那須川は黒のニット帽を被って会見に登場した。7日の前日計量を控えているが、元気いっぱいな様子だった。「コンディションについてはチームでしっかりやっていて問題ない。コンディション的にも、精神的にも万全です」と強調。会見後の囲み取材でも口ぶりが良好だったため、記者から指摘されると、「元気ですよ!」と万全をアピールした。
減量期ではない時の体重は61キロほど。リミット55.3キロまで落とさなければならない。通常なら減量最終盤にゲッソリとする選手が多いが、「45戦以上やってますから。そこはプロですから。好きで格闘技をやっているんですし」とケロリと語り、調整に自信を見せた。すでに計量クリアも射程に入っているという。
60年以上ボクシング界を見てきた本田会長も「なんであんなに元気なのか」と驚き。「練習を見ていても足が動いています。他の選手はみんなゲッソリしているのに、天心は変わらない。全体的には(体が)小さくなっていますが。プロの栄養士もいますし、調整は全く問題ないです」と明かした。
1日には後楽園ホールで一般客向けの公開スパーリングを実施。異例のイベントだったが、本田会長は「(試合1週間前のため)普通は嫌がるもの。でも、元気にやっていました」と振り返り、期待を寄せた。
「今回、どんな結果になろうと、間違いなく将来伸びる選手です。プロテストの時は厳しい相手だと思っていましたが、今は自信を持って送り出せます。ここまで期待を上回る伸びです」
24歳の那須川は格闘技戦績は47戦全勝(キックボクシングは42戦)。名門・帝拳ジムに入り、ボクシングデビューを飾ることになった。元世界2階級制覇王者の粟生隆寛トレーナーに師事し、2月にプロテストに合格。同月下旬からスパーリング主体の米国合宿を2週間実施した。
この日は「半年はあっという間だった。米国から帰ってきた時は疲れが溜まっていたけど、リミッターが解除された感じ。人は自分で限界を決めちゃダメですね」と回顧。入場曲なども決まっているが「当日を楽しみにしてください」と明かさなかった。
メインイベントは、WBAスーパー&WBC世界ライトフライ級王者・寺地拳四朗(BMB)のアンソニー・オラスクアガ(米国)との防衛戦。当初はWBO王者ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)と3団体王座統一戦を予定していたが、ゴンサレスがマイコプラズマ肺炎に罹ったため、対戦相手が変更になった。セミファイナルでは、井上拓真(大橋)とリボリオ・ソリス(ベネズエラ)のWBA世界バンタム級王座決定戦が行われる。
(THE ANSWER編集部)