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Jリーグ初代チェアマン川淵三郎、早稲田大時代の経験に感謝 「気持ちの基礎ができた」

一般社団法人大学スポーツ協会(UNIVAS)は3月6日、「UNIVAS AWARDS 2022-23」を都内で開催し、大学スポーツの発展に貢献した学生アスリートやスポーツに関わる学生・OB・OG、指導者、団体を全13部門で表彰した。大学を卒業後、社会に貢献したOB・OGを表彰する「アルムナイ・オブ・ザ・イヤー」最優秀賞には、サッカー元日本代表で初代Jリーグチェアマン、日本サッカー協会会長を歴任、バスケットボールBリーグの発足にも尽力した川淵三郎氏が選出。Jリーグの礎を築いた初代チェアマンは、早稲田大で過ごした4年間に感謝するとともに、現役学生に向かって「文武両道でもって自分自身の人間力を鍛えて社会に巣立っていってほしい」とエールを送った。

「アルムナイ・オブ・ザ・イヤー」最優秀賞の川淵三郎氏(左)。65歳年下の早稲田大ア式蹴球部・平松柚佑主将から表彰された【写真:大学スポーツ協会提供】
「アルムナイ・オブ・ザ・イヤー」最優秀賞の川淵三郎氏(左)。65歳年下の早稲田大ア式蹴球部・平松柚佑主将から表彰された【写真:大学スポーツ協会提供】

「UNIVAS AWARDS 2022-23」で65歳年下の後輩から表彰

 一般社団法人大学スポーツ協会(UNIVAS)は3月6日、「UNIVAS AWARDS 2022-23」を都内で開催し、大学スポーツの発展に貢献した学生アスリートやスポーツに関わる学生・OB・OG、指導者、団体を全13部門で表彰した。大学を卒業後、社会に貢献したOB・OGを表彰する「アルムナイ・オブ・ザ・イヤー」最優秀賞には、サッカー元日本代表で初代Jリーグチェアマン、日本サッカー協会会長を歴任、バスケットボールBリーグの発足にも尽力した川淵三郎氏が選出。Jリーグの礎を築いた初代チェアマンは、早稲田大で過ごした4年間に感謝するとともに、現役学生に向かって「文武両道でもって自分自身の人間力を鍛えて社会に巣立っていってほしい」とエールを送った。

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 川淵氏は1957年に早稲田大に入学すると、ア式蹴球部(サッカー部)でプレー。大学在学中から日本代表に選出され、卒業後は古河電工サッカー部に入り、64年東京五輪にも出場した。現役引退後は日本代表監督のほか、日本サッカー協会などの要職を歴任。そして91年に日本初のプロサッカーリーグ、Jリーグの初代チェアマンに就任し、93年の開幕時には一躍時の人となった。

 2002年からは日本サッカー協会会長となり、長年にわたってサッカー界の発展に貢献。その活躍は他競技にも及び、15年にはリーグ分裂など機能不全に陥っていたバスケットボール界の組織改革を託され、Bリーグ発足に尽力するなど、長年にわたって日本スポーツ界の発展に力を注いできた。

 表彰式では「アルムナイ・オブ・ザ・イヤー」のプレゼンターを、現在の早稲田大ア式蹴球部主将・平松柚佑が務めた。1936年生まれで86歳の川淵氏が、65歳も年下の若き21歳主将から賞をもらうという構図に、「まさか後輩から表彰されるとは夢にも思っていませんでした」と苦笑。そして自身の大学時代について、このように振り返った。

「私の学生時代というのは今から65年くらい前なのですが、西武新宿線の東伏見の駅前に早稲田のスポーツ部が一斉に練習場と合宿所を構えたんです。サッカー、ラグビー、ホッケー、陸上競技、水泳、軟式野球、ハンドボール……それらのクラブがそこにあって、4年間一緒でした。もちろん合宿所は違いましたけど、大学時代に交流したことがJリーグを築き上げる僕の、気持ちの基礎というのがそこで磨き上げられたんだと思います。そういった意味では早稲田大学のサッカー部には、心から感謝しています」

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