五輪代表・一山麻緒、東京マラソン2日前に異例の涙 12月に肋骨骨折を告白「すみません…」
5日の東京マラソンに向けた会見が3日、都内で行われ、一部選手が出席した。2021年東京五輪代表の一山麻緒(資生堂)は昨年12月に肋骨を疲労骨折していたことを涙ながらに告白。レース2日前に異例の会見となった。2024年パリ五輪代表を決めるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC、23年10月15日開催)の出場権は獲得している。
東京マラソンが5日号砲
5日の東京マラソンに向けた会見が3日、都内で行われ、一部選手が出席した。2021年東京五輪代表の一山麻緒(資生堂)は昨年12月に肋骨を疲労骨折していたことを涙ながらに告白。レース2日前に異例の会見となった。2024年パリ五輪代表を決めるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC、23年10月15日開催)の出場権は獲得している。
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25歳の一山は21年東京五輪で8位となり、日本人では04年アテネ五輪の野口みずきさん以来の入賞を果たした。昨年7月のオレゴン世界陸上は、レース直前に新型コロナウイルス陽性で無念の欠場。日本人トップの6位だった昨年東京マラソン以来の42.195キロとなる。
会見では「あまり調子がいいと言える状態ではなかったんですけど、徐々によくなってきた」とコメントした。質疑応答で状態がよくなかったという発言の真意を問われ、「12月の初めに肋骨の疲労骨折をしました。5年ぶりくらいの故障」と告白。満足な練習ができず、「そこから東京マラソンに向けて、先頭集団が(5キロ)16、17分のペースで行くことを頭に入れて故障明けからやってきたけど……すみません」と言葉を詰まらせ、涙を拭った。
十数秒の沈黙の後、答えられないまま松田瑞生(ダイハツ)ら他の選手の回答に移行。再び自身の番が回ってきた際は「日本記録ペースで練習できなかったので、できることよりできない練習の方が多かった。上手に気持ちのコントロールができなかった。それがあまり状態がよくない理由の一つです」と気丈に話した。
パリ五輪へ、今年10月のMGCは大一番になる。「MGCに向けて今回が最後のレースなので、調子が良くなくても当日にならないとわからない。明後日走ってMGCに繋がる走りができたらなと思います」と懸命に前を向いた。
(THE ANSWER編集部)