標高1800m開催が「難しいのは分かっていた」 りくりゅうペア四大陸Vをコーチが回顧
12日(日本時間13日)まで行われたフィギュアスケートの四大陸選手権で、ペアの三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)が日本勢初の同大会制覇を成し遂げた。コーチを務めるブルーノ・マルコット氏は標高1800メートルの米コロラド州コロラドスプリングスで開催された今大会について、「あの高度での競技が難しくなることは分かっていた」と回顧した。
ブルーノ・マルコット氏が海外メディアに舞台裏告白
12日(日本時間13日)まで行われたフィギュアスケートの四大陸選手権で、ペアの三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)が日本勢初の同大会制覇を成し遂げた。コーチを務めるブルーノ・マルコット氏は標高1800メートルの米コロラド州コロラドスプリングスで開催された今大会について、「あの高度での競技が難しくなることは分かっていた」と回顧した。
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海外専門メディア「ゴールデンスケート」は「ブルーノ・マルコット『ドアは明け放たれている』」と見出しを打ってマルコット氏のインタビュー記事を掲載。同氏が「難しくなる」と予想していた高地での開催。全てを出し切ったフリーの演技直後には、三浦と木原がともに膝から氷に崩れ落ち、懸命に呼吸を整える様子も話題となっていた。
りくりゅうは昨年12月の全日本選手権を「トロント発および経由地バンクーバー発のフライトの大幅遅延、ロストバゲージ」に見舞われて欠場。同月のグランプリ(GP)ファイナル以来の大会出場だった。しかし、マルコット氏は「それほど期間は空いていなかったし、とても良い感覚があった。素晴らしいトレーニングができていたし、毎回の練習が非常に力強かった」と体調への不安はなかったことを説明した。
ショートプログラムでは首位発進したものの、三浦が3回転トウループで転倒するミスもあった。マルコット氏はフリーへ向けた舞台裏で「今から言うことはクレイジーだけど、ミスなく滑ろうとするべきじゃないよ」と伝えたことを告白。「やってきたトレーニングを信じ、その瞬間を生きて考えすぎないこと。少し完璧にやろうとしすぎているかもしれないね」とアドバイスを送ったそうだ。
GPファイナルを制覇したりくりゅうは、今大会に優勝候補の一角として乗り込んでいた。プレッシャーとの向き合い方についてマルコット氏は「彼ら(りくりゅう)がそれに慣れているとは言わないけど、期待が外部から来ることを理解しているんだ」精神面を称賛。「最高の我々を見せるという、我々自身の期待することに集中する場所だ」とも説いたという。
りくりゅうはコーチの支えとともにフリーを乗り切り、見事に日本勢初となる快挙を達成。次戦は3月22日にさいたまスーパーアリーナで開幕する世界選手権に出場する。
(THE ANSWER編集部)