井上拓真、兄・尚弥が手放したバンタム級ベルト回収誓う「必ず自分が4団体保持する」
WBA世界バンタム級2位の井上拓真(大橋)が13日、4月8日に東京・有明アリーナで同級3位の40歳リボリオ・ソリス(ベネズエラ)とWBA世界同級王座決定戦を行うことが都内の会見で発表された。兄・尚弥(大橋)が4団体統一を果たし、スーパーバンタム級に転級したことで空位になった王座に満を持して挑む戦い。「待ちに待った世界戦」で井上家に再びバンタム級のベルトをもたらすことに自信を見せた。当日は那須川天心(帝拳)のボクシング転向初戦となるスーパーバンタム級6回戦、WBAスーパー&WBC世界ライトフライ級統一王者・寺地拳四朗(BMB)の3団体王座統一戦などを含む大型興行で、Amazon プライム・ビデオで生配信される。
Amazon プライム・ビデオで生配信、那須川天心のデビュー戦、寺地拳四朗の3団体統一戦も
WBA世界バンタム級2位の井上拓真(大橋)が13日、4月8日に東京・有明アリーナで同級3位の40歳リボリオ・ソリス(ベネズエラ)とWBA世界同級王座決定戦を行うことが都内の会見で発表された。兄・尚弥(大橋)が4団体統一を果たし、スーパーバンタム級に転級したことで空位になった王座に満を持して挑む戦い。「待ちに待った世界戦」で井上家に再びバンタム級のベルトをもたらすことに自信を見せた。当日は那須川天心(帝拳)のボクシング転向初戦となるスーパーバンタム級6回戦、WBAスーパー&WBC世界ライトフライ級統一王者・寺地拳四朗(BMB)の3団体王座統一戦などを含む大型興行で、Amazon プライム・ビデオで生配信される。
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待ちに待った戦いが決まった。兄が返上したベルトを懸けた戦いに臨む拓真は「必ず返り咲いて最終的には自分が必ず4団体保持できるようにするので頑張ります」と言い切った。
2018年12月30日、東京・大田区総合体育館で行われたWBC世界バンタム級暫定王座決定戦でペッチ・CPフレッシュマート(タイ)に判定勝ち。しかし、2019年11月の団体内王座統一戦でノルディー・ウーバーリ(フランス)に敗れてプロ初黒星を喫した。その後はスーパーバンタム級に階級を上げてWBOアジアパシフィック王座、日本王座を獲得。兄が昨年12月にバンタム級4団体王座統一を果たし、転級のため王座を返上したことでようやくチャンスがめぐってきた。
「兄がバンタム級にいるうちは世界戦ができないと思っていた。ここは辛抱の年だと思って戦ってきた。兄が転級で待ちに待ったチャンスが巡ってきた。デビューして10年。いろんな経験をした。今が一番世界に近いと思う」
今回対戦するソリスは、日本人選手と何かと因縁がある。スーパーフライ級王者時代の2013年12月には亀田大毅との対戦時に計量で体重超過があって王座を剥奪され、2016年3月にはWBC世界バンタム級王者の山中慎介に挑戦したものの判定負けを喫した。今回の会見にビデオメッセージを寄せ「私の人生にやってきた新たな挑戦。全力で立ち向かいます。このチャンスを辛抱強く待ち続けていました。全力でつかみ取りに行きます」と意気込みを示した。
その話を受けて拓真は「(ソリスは)年も40歳。いろんな経験をしてきたと言っていたけど、自分も10年でいろんな経験をした。負けから強くなれた部分もある。自分もベテランの域。ベテラン対決を制して必ずチャンピオンになります」ときっぱり。ソリスは山中からダウンも奪うシーンもあったため、拓真も「油断できない」と警戒するが「集中すればもらわない」と自信も見せた。
兄とは特別な話をしていないというものの「兄が手放した4つを集めたらすげえな」と言われたことも明かした。「今は井上家に1本もベルトがない。自分が獲って兄弟で世界チャンピオンになれたらいい。最終的には4団体。一本一本獲りに行きたい」。再び井上家にバンタム級のベルトを持ち帰るべく、拓真の戦いが始まる。
(THE ANSWER編集部)