井上尚弥に続く日本人2人目の偉業へ 寺地拳四朗「4団体獲るつもり」「刺激もらった」
WBAスーパー&WBC世界ライトフライ級統一王者・寺地拳四朗(BMB)が13日、4月8日に東京・有明アリーナでWBO世界同級王者のジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)と3団体王座統一戦を行うことが都内の会見で発表された。昨年11月に2団体を統一。判定決着にも言及したゴンサレスに対し「KO決着になる」と自信を見せた。当日は那須川天心(帝拳)のボクシング転向初戦となるスーパーバンタム級6回戦、井上拓真(大橋)のWBA世界バンタム級王座決定戦などを含む大型興行で、Amazon プライム・ビデオで生配信される。
Amazon プライム・ビデオで生配信、那須川天心のデビュー戦、井上拓真の世界戦も
WBAスーパー&WBC世界ライトフライ級統一王者・寺地拳四朗(BMB)が13日、4月8日に東京・有明アリーナでWBO世界同級王者のジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)と3団体王座統一戦を行うことが都内の会見で発表された。昨年11月に2団体を統一。判定決着にも言及したゴンサレスに対し「KO決着になる」と自信を見せた。当日は那須川天心(帝拳)のボクシング転向初戦となるスーパーバンタム級6回戦、井上拓真(大橋)のWBA世界バンタム級王座決定戦などを含む大型興行で、Amazon プライム・ビデオで生配信される。
にこやかな笑顔で登壇した。寺地は昨年11月に京口紘人(ワタナベ)からWBAスーパー王座を奪い、日本人5人目の複数団体王座統一に成功。3団体統一なら、井上尚弥(大橋)に次ぐ日本人2人目の快挙となる。「今回はAmazon プライム・ビデオで中継されるとあって気合が入っている。2団体を統一し、僕の中では4団体獲るというつもりでいるので、今回の3団体目は重要な試合になる」と表情を引き締めた。
一方のゴンサレスは寺地―京口戦のセミファイナルで岩田翔吉(帝拳)の挑戦を退け、2度目の防衛に成功。試合前、そして勝利後も寺地との統一戦を希望していたが、今回それがかなう形となり、ビデオメッセージで意気込みを示した。
「田中、岩田と対戦し、日本はよく知っている。拳四朗は長く君臨している王者で、王座を2つ保持している。階級最強と試合ができてうれしい。ハードな試合になるだろう。簡単な試合にはならないかもしれないが、俺の技術はみんなよく知っているはずだ。序盤は様子見になるだろう。ただ、早い決着になることもあり得る。日本なら公平な試合になるだろう。何をすれば勝てるかも分かっている。後は試合に向けてベストコンディションを作ることだけだ。4月8日、俺は統一王者になる」
そのメッセージを受けた寺地はゴンサレスについて「強くて頭の良い選手で、3団体統一には申し分ない相手」と印象を語った。その上で「引き出しが多くて、足を使う時は使って動いて、行くときは攻められる選手なので、どう来ても攻略できるようにしたい。その隙を僕がいかに見つけられるかだと思う」と対戦イメージを膨らませた。
井上尚弥(大橋)が昨年12月にポール・バトラー(英国)にKO勝ちし、世界バンタム級で4団体統一に成功した試合を生観戦し「刺激をもらった」という。「僕も4団体統一、獲れる自信はある。今年中に獲りたいです」と偉業への思いを強くした。ゴンサレスが判定決着の可能性に言及したことについても「その可能性はあるとは思うが、どこかで倒せる自信はある。KO決着になると思う」と完全決着に自信を見せた。
当日は那須川のボクシング転向初戦という注目カードも組まれたが、それについても歓迎した。「僕的にもすごくうれしい。注目度のある大会なので、ここに出られるのは嬉しいですね。僕も勝って注目されたいと思う。(那須川が出場した)THE MATCHは観ました。すごく技術もあるし、スピードもある、上手い選手だなと思う」と評した。
さまざまな注目カードがある中でも、2団体王者としての貫禄を示した拳四朗。揺るぎない自信を胸に、3つ目のベルト獲りに挑む。
◇スーパーバンタム級6回戦
那須川天心(帝拳)
VS
日本バンタム級4位・与那覇勇気(真正)
◇世界ライトフライ級3団体王座統一戦12回戦
WBAスーパー&WBC王者・寺地拳四朗(BMB)
VS
WBO王者ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)
◇WBA世界バンタム級王座決定戦12回戦
同級2位の拓真(大橋)
VS
同3位リボリオ・ソリス(ベネズエラ)
◇IBF世界フェザー級挑戦者決定戦12回戦
同級2位キコ・マルチネス(スペイン)
VS
同級3位・阿部麗也(KG大和)
◇WBOアジアパシフィックウェルター級タイトルマッチ12回戦
王者・佐々木尽(八王子中屋)
VS
挑戦者・小原佳太(三迫)
(THE ANSWER編集部)