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バスケ広島、B1西地区“4強”へ飛躍の理由 主力選手が語る昨季からのプレーの変化

開幕から7シーズン目のバスケットボールBリーグは、今まで「東地区以外」からチャンピオンが出ていない。しかし今季は“西”が3地区の中でも最も上位争いの激しい地区になっている。島根スサノオマジックが1月末時点で27勝7敗と西地区の首位に立ち、広島ドラゴンフライズは26勝8敗、琉球ゴールデンキングスと名古屋ダイヤモンドドルフィンズが25勝9敗と僅差で続いている。

辻直人(右から2人目)は新外国籍選手を加えた今季の戦いへの手応えを語った【写真:B.LEAGUE】
辻直人(右から2人目)は新外国籍選手を加えた今季の戦いへの手応えを語った【写真:B.LEAGUE】

熾烈な西地区の上位争い、広島ドラゴンフライズは26勝8敗で2位

 開幕から7シーズン目のバスケットボールBリーグは、今まで「東地区以外」からチャンピオンが出ていない。しかし今季は“西”が3地区の中でも最も上位争いの激しい地区になっている。島根スサノオマジックが1月末時点で27勝7敗と西地区の首位に立ち、広島ドラゴンフライズは26勝8敗、琉球ゴールデンキングスと名古屋ダイヤモンドドルフィンズが25勝9敗と僅差で続いている。

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 西地区4強の中で、大きなジャンプアップを見せているのが広島だ。2021-22シーズンは主力を丸ごと入れ替える精力的な補強を見せ、カイル・ミリング新ヘッドコーチ(HC)を迎えて戦ったが、29勝28敗でチャンピオンシップ(CS)進出を逃した。今季は新外国籍選手を2名迎え入れているものの、辻直人や寺嶋良、アイザイア・マーフィー、佐土原遼といった主力はそのまま。ただ明らかにプレーの“質”が変わっていて、良い選手がいるチームから「強いチーム」へ踏み出そうとしている気配が感じ取れる。

 1月28日の宇都宮ブレックス戦は前半で39-26とリードを奪うと、その後追い上げられるもタイムアウトで流れを引き戻し、相手の連続得点を許さない粘り強い試合運びでアウェイ戦を72-66と制した。

 特に辻は第4クォーター残り1分22秒の勝負どころも含め、3ポイントシュートを4本決める印象的な活躍を見せた。試合後は「前半は自分たちがやりたい、準備してきたことができましたし、ディフェンスでもいい部分を出せた。やはり宇都宮の後半の強さはあって、リバウンドや勝負どころもかなり強かったですけど、自分たちが崩れずに我慢して、メンバーがそれぞれの役割を果たせた」と強豪相手にアウェイで奪った勝利に手応えを口にしていた。

 そして昨シーズンのチームとの違いについて尋ねると、辻は共通認識、コミュニケーションを挙げていた。

「シーズンも中盤に差しかかってきましたが、接戦をモノにする展開が序盤から結構あります。チームとして、こういうことをやっていけば勝てる、こういう流れになったらダメというのが、たぶんそれぞれの共通認識として出てきて、それがチームの強み、経験値になっている。若い選手は多いですが、上手くコート上でコミュニケーションを取れています。カイル(ミリングHC)のバスケットに関しても、昨年からいる選手はもちろんですけど、今シーズンから加入した選手が、そこを理解しようと努めてくれている。それが上手く噛み合っています」

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