3P4本を含む今季最多17得点 琉球の松脇圭志、川崎戦で躊躇なくシュートを打てた理由
バスケットボールB1リーグの琉球ゴールデンキングスに今季加入した松脇圭志にとって、1月22日に行われた川崎ブレイブサンダースとの第19節ゲーム2(72-76)は大きな手応えを得る一戦になった。
今季最多のプレー時間で3P成功率57.1%と躍動
バスケットボールB1リーグの琉球ゴールデンキングスに今季加入した松脇圭志にとって、1月22日に行われた川崎ブレイブサンダースとの第19節ゲーム2(72-76)は大きな手応えを得る一戦になった。
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プレータイムは今季最多の26分37秒。4本の3ポイントシュートを57.1%という高確率で沈め、チームトップかつ自身のシーズンハイとなる17得点を挙げた。前日のゲーム1に続く勝利とはならなかったが、終盤まで勝敗の見えないスリリングなゲームになったのは、松脇の活躍によるところが大きい。
川崎がゾーンディフェンスを多用し、コーナーが空きやすいというのは、試合前のスカウティングで確認していた。最近コーナースリーのタッチの良さを実感していた松脇は、ゲーム1から積極的にこれを打ち、ゲーム2ではもっと打っていこうと考えた。
この試合で松脇が放った3ポイントは7本。いずれも一切の躊躇のない、美しい軌道を描くシュートだった。
松脇がこの2試合で思い切り良くシュートを打ち、それを沈められた背景には、いくつかの理由がある。
最も大きいのは、試合を重ねてチームの戦術にフィットしたことだろう。桶谷大ヘッドコーチ(HC)は「前半戦は、試合中にシステムを考えてしまったり、シュートタッチが悪くなったりするようなことがありましたが、今はプレーを間違えるようなことはなくなってきていますし、プランをしっかり遂行できるようになっています」と語る。
松脇自身は、怪我で長く戦列を離れていた牧隼利の復帰によるところも大きいと言う。
「牧が戻ってきてプレータイムが減った時、自分がチームに貢献できることは何かを考えて、スリーが大事かなと。自分の役割を理解した上で、来たら打つという気持ちを常に持って打ち始めたから、シュートタッチが良くなったのかしれません」
松脇はさらに、パスの出し手たちについても言及した。
「これまではボールを回すことを優先するというか、チームのリズムじゃないと思って打たない時もあったんですけど、この2試合はパスを回してくれるチームメイトが、自分が打たなかったら『打てよ』と言ってくれてたので、思い切り打つことができたし、普段打たないようなシチュエーションで打てたというのは、僕にとってプラスになったと思います」