6時間36分戦で「神の左」誕生 咄嗟の“超絶リターン”に騒然「これ以上見た事ない」
テニスの4大大会第3戦ウィンブルドンは15日、男子シングルス準決勝でケビン・アンダーソン(南アフリカ)がジョン・イスナー(米国)を7-6、6-7、6-7、6-4、26-24で下し、初の決勝進出。グランドスラム史上2位の長さとなる試合時間6時間36分だった。決着直前の第49ゲームには足がもつれて転倒しながら咄嗟に左手でリターンし、ポイントにつなげるスーパープレーが炸裂。大会公式が「これ以上のリカバリー見たことある?」と動画付きで公開し、「見たことないよ」と海外ファンを騒然とさせている。
アンダーソンが転倒も左手リターン炸裂、大会賛辞「これ以上のリカバリー見たことある?」
テニスの4大大会第3戦ウィンブルドンは15日、男子シングルス準決勝でケビン・アンダーソン(南アフリカ)がジョン・イスナー(米国)を7-6、6-7、6-7、6-4、26-24で下し、初の決勝進出。グランドスラム史上2位の長さとなる試合時間6時間36分だった。決着直前の第49ゲームには足がもつれて転倒しながら咄嗟に左手でリターンし、ポイントにつなげるスーパープレーが炸裂。大会公式が「これ以上のリカバリー見たことある?」と動画付きで公開し、「見たことないよ」と海外ファンを騒然とさせている。
もう体力は限界だった。それでも、アンダーソンが気力でスーパープレーを演じた。第3セット、24-24で迎えた第49ゲーム。イスナーのサービスの場面だった。
強烈なサーブをバックハンドでリターンしたアンダーソン。すると、足元がよろけ、その場に尻もちをつくように転倒。一瞬、完全に背中は芝生につき、弾みで握っていたラケットも落としてしまい、場内がどよめいた。これを見逃さず、イスナーもフォアハンドを放とうとしている。絶体絶命のピンチ。そう思った次の瞬間だった。
アンダーソンはラケットを拾い、一気に立ち上がった。しかし、ラケットを手にしたのは利き手ではない左手だ。ただ、もうボールは目前。握り返す暇はないと、左手一本で反応した。そして、懸命に打ち返すとボールは綺麗に相手コートへ。一気にどよめく会場。展開したラリーからイスナーのショットが外れ、大きな大きなポイントを奪った。