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井上尚弥、米メディア最新PFPで評価は二分 リング誌など2位、CBSスポーツなど1位に

12月のボクシング興行も終わり、米国の主要メディアのパウンド・フォー・パウンド(PFP)が出そろった。世界バンタム級4団体統一を達成した井上尚弥(大橋)は最も権威ある専門誌「ザ・リング」は2位ながら、1位にランクしたメディアもあり、高い評価は揺るがない。

世界バンタム級4団体統一を達成した井上尚弥【写真:荒川祐史】
世界バンタム級4団体統一を達成した井上尚弥【写真:荒川祐史】

主要メディアの最新PFPが出そろう

 12月のボクシング興行も終わり、米国の主要メディアのパウンド・フォー・パウンド(PFP)が出そろった。世界バンタム級4団体統一を達成した井上尚弥(大橋)は最も権威ある専門誌「ザ・リング」は2位ながら、1位にランクしたメディアもあり、高い評価は揺るがない。

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 12月のポール・バトラー(英国)戦で11回KO勝ち、アジア人初の4団体統一を達成したモンスター。井上を2位としていたリング誌はこの結果を受けて更新した最新PFPで、1位は世界ヘビー級3団体統一王者のオレクサンドル・ウシク(ウクライナ)、2位は井上とした。10日に6回KOで防衛に成功したテレンス・クロフォード(米国)も3位のままだった。

 その後、同誌は選考に関わった記者たちの意見を掲載。ブライアン・ハーティ記者は「イノウエのP4P(PFP)1位が最も理解できるものだ」と主張するなど、1位に推す声があったものの、順位変動には至らず。4か月ぶりの1位復帰はお預けとなった。

 一方、大手スポーツ専門局「ESPN」は1位クロフォード、2位井上で序列は変わらず。しかし、パネリスト21人中1位投票は井上7票、クロフォード8票で肉薄していた。井上に投票したマイケル・ロススタイン記者は「彼はここ1年間で最も支配的なボクサーだった。彼が実際にビッグファイトを戦い、相手をKOしたことも理由の一つだ」と説明した。

 スポーツ誌「スポルティングニュース」はリング誌と同様に1位ウシク、2位井上。「これほどまでにボクシング界で『モンスター』というニックネームが似合う男がいるか? プロ転向から破壊的なパワー、驚異的なハンドスピード、そして模範的なテクニックを備えている」と称賛した。

 もちろん、井上を最評価したメディアもある。かねてから1位としていた大手スポーツ専門局「CBSスポーツ」は「29歳日本のモンスターはキャリアで史上最高ともいえるピークを迎えている」と充実ぶりを評価し、引き続き1位に。また、ボクシング専門メディア「ボクシングシーン.com」も同様に井上1位としている。

 1、2位の評価は分かれても、現役世界最強クラスと評価されている事実は揺るがない。バトラー戦の試合後はスーパーバンタム級への転向を視野に入れていることを明かした井上。4階級制覇となれば、その評価が高まるのは間違いない。挑戦を続けるモンスターの2023年に期待は膨らむばかりだ。

(THE ANSWER編集部)


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