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井上尚弥のPFP1位“反対派”のリング記者が主張 「バトラーは彼をイライラさせた」

世界で最も権威あるボクシングの米専門誌「ザ・リング」のパウンド・フォー・パウンド(PFP)最新版で、世界バンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は2位のままだった。同誌は選考に関わった記者たちの意見を掲載。1位に推す声もあった中、“反対派”の記者は「イノウエよりも危険な相手を、より目を引くKOで勝利している」と他の選手を推している。

井上尚弥【写真:荒川祐史】
井上尚弥【写真:荒川祐史】

井上尚弥はリング誌PFP最新版で2位

 世界で最も権威あるボクシングの米専門誌「ザ・リング」のパウンド・フォー・パウンド(PFP)最新版で、世界バンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は2位のままだった。同誌は選考に関わった記者たちの意見を掲載。1位に推す声もあった中、“反対派”の記者は「イノウエよりも危険な相手を、より目を引くKOで勝利している」と他の選手を推している。

 井上は今年6月に日本人初の同誌PFP1位となり、8月に2位に後退。今月13日にWBO王者だったポール・バトラー(英国)に11回1分9秒KO勝ちし、4団体統一の快挙を成し遂げた。順位変動にも注目が集まっていたが、1位は世界ヘビー級3団体統一王者のオレクサンドル・ウシク(ウクライナ)のまま。10日に6回KOで防衛に成功したテレンス・クロフォード(米国)も3位のままだった。

 同誌のアーソン・ウェインライト記者は、記事内で「2人(井上とクロフォード)とも強烈な勝利だった。クロフォードの勝利の方が、よりハイライト映えするKOだったが、私は2人の順位を据え置きにする」と指摘。さらに「ウシク、イノウエ、クロフォード3人がいかなる順番になっても理解できる」と上位3人の実力を評価した。

 複数の評議委員によって最終的な順位が決まるPFP。同記者は井上を3位評価にしていることを主張した。

「個人的には、ウシクが(8月に)ジョシュアに連勝したことは、イノウエとクロフォードの最近の勝利を上回るものだと思う。私はイノウエよりもクロフォードに感銘を受けた。クロフォードはイノウエよりも、より危険な相手を、より目を引くKOで勝利している。もちろん、バトラーは消極的だったが、イノウエをイライラさせ、長期戦に持ち込んだ。それでも圧倒的だったので、試合に失望したとは言わない。そのため据え置きとした」

 PFPとは全17階級あるボクサーの実力を比較し、体重差がなかった場合の最強選手をランキング化したもの。海外メディアが独自に格付けしているが、最も権威あるリング誌のPFPには名前が載るだけでも強者の証と言える。

(THE ANSWER編集部)


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