井上尚弥に完敗バトラー、米番組では同情の声「序盤KOを避けるにはあれ以外なかった」
ボクシングの世界バンタム級4団体統一王者となった井上尚弥(大橋)。13日にポール・バトラー(英国)を11回KOで下し、アジア人初の快挙を達成した。バトラーは防御に徹する時間が長く、積極的な攻めの姿勢をなかなか示さなかったが、米ポッドキャスト番組では「あれ以外の戦い方がなかった」と同情。「11回までに30~40の強烈なボディショットを食らっていた」とタフさを称えていた。
井上はバンタム級4団体統一に成功
ボクシングの世界バンタム級4団体統一王者となった井上尚弥(大橋)。13日にポール・バトラー(英国)を11回KOで下し、アジア人初の快挙を達成した。バトラーは防御に徹する時間が長く、積極的な攻めの姿勢をなかなか示さなかったが、米ポッドキャスト番組では「あれ以外の戦い方がなかった」と同情。「11回までに30~40の強烈なボディショットを食らっていた」とタフさを称えていた。
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井上の強打を浴びながら、ガードを固めて11回まで耐えていたバトラー。足を使って距離を取り、井上が挑発しても乗ってこなかった。しかし、最後はロープに詰められ、最後は左フックの連発でダウンを奪われて立ち上がれなかった。
防御に徹したバトラーには、試合後に厳しい声も寄せられていたが、米スポーツ専門局「ESPN」で記者を務めた経歴を持つ米著名ボクシングジャーナリストのダン・ラファエル氏がホストを務める米ポッドキャスト番組「ビッグ・ファイト・ウィークエンド」では、その戦いぶりを評価する声も上がった。
出演したラファエル氏は「イノウエがKOするまで長い時間がかかった理由の一つは、バトラーにとって、序盤でぶっ倒されるのを避けるためには、あれ以外の戦い方がなかったから」と分析。守備に徹した戦いぶりについては「彼は自分の健康を守り、出来るだけ強打を受けないようにしようと決断したんだ」と推測していた。
「だから彼はパンチを放つことも打ち合うことも拒否した。ガードを高い位置で固めて逃げ回り、守備的にできることはすべてやってきた相手を追い回さなければいけないとなれば、攻めるのは難しい」と同情気味に語るラファエル氏は、「でもバトラーのタフさは称賛したい。頭部にもボディにも強打を受けていた。それでも倒されるまで11ラウンド粘った」と、長期戦に持ち込んだ根性とタフさを称えていた。
同じく番組ホストを務めるT.J.リーブス氏も「バトラーのタフさは称賛したい。11回までに30~40の強烈なボディショットを食らっていた」と、強烈なボディを多数受けながらも立ち続けたバトラーに注目していた。
(THE ANSWER編集部)