日本が生んだ「W杯最高の3分間」 大波乱の可能性に英識者絶賛「実に見事なドラマだ」
サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)で、日本代表は2大会連続の決勝トーナメント進出(T)を果たすも、クロアチアにPK戦の末敗れて初のベスト8進出を逃した。それでも厳しいグループリーグを大金星で突破。英識者は「今大会最高の瞬間」に一時、日本とコスタリカがE組の上位2か国になった“波乱の3分間”を選出。「最終戦のドラマで今大会を新たなレベルに押し上げた」と注目していた。
カタールW杯
サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)で、日本代表は2大会連続の決勝トーナメント進出(T)を果たすも、クロアチアにPK戦の末敗れて初のベスト8進出を逃した。それでも厳しいグループリーグを大金星で突破。英識者は「今大会最高の瞬間」に一時、日本とコスタリカがE組の上位2か国になった“波乱の3分間”を選出。「最終戦のドラマで今大会を新たなレベルに押し上げた」と注目していた。
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手に汗握る展開だった。E組は最終第3戦の試合開始時点で、スペインが勝ち点4、日本とコスタリカが3、ドイツが1。どのチームにも決勝T進出の可能性があった。日本は後半6分にMF田中の逆転弾で首位に浮上。同時刻開始だったもう一方の試合では、後半25分にコスタリカもドイツを逆転。仮にこの時点のまま試合が終わっていれば、1位日本、2位コスタリカが勝ち抜けるという大波乱になっていた。
実際はコスタリカが3分後に同点弾を浴び、最終的には2-4でドイツに敗れて幻に。2-1で勝った日本と、敗れたスペインが決勝T進出となった。ただ、英メディア「スカイ・スポーツ」のサッカージャーナリスト、ピーター・スミス氏は「今大会最高の瞬間」にこのE組“波乱の3分間”を選出した。
「W杯2022:カタールでの最優秀選手、監督、ゴール、試合、瞬間をスカイ・スポーツの記者が選出」との見出しが打たれた記事の中で、スミス氏は「E組の代表国は最終戦でのドラマで今大会を新たなレベルに押し上げた」と評し、こう続けている。
「スペインは初戦、7-0でコスタリカに勝利したが、物議を呼んだ日本のゴールで逆転され、コスタリカが劇的にドイツをリードした瞬間、敗退へ傾いていた。ルイス・エンリケのチームは最終的にグループを突破したが、無我夢中の日本が首位となった時、ドイツに猶予はなかった。信じられないことに、FIFAは次回大会でこのフォーマットを廃棄しようとしている……」
同局のサッカー・ジャーナリストのロン・ワーカー氏も同じ瞬間をピックアップ。「コスタリカがドイツからリードを奪った数分間、彼らは日本とともにグループを突破する位置にいた。過去12年間で優勝を経験したスペインとドイツが同組で敗退するW杯を想像してみてくれ。もちろん、おとぎ話のような結末とはならなかったが、日本は突破した。この夜のドラマと危機的状況は実に見事だった」と絶賛し、脚光を浴びせていた。
(THE ANSWER編集部)