井上尚弥、バンタム級圧巻データに米絶賛 猛者4人が初KO負け、ドネアも「違う審判なら…」
ボクシングのWBAスーパー&IBF&WBC世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)が13日、東京・有明アリーナでWBO世界同級王者ポール・バトラー(英国)に11回1分9秒KO勝ち。アジア人初の4団体統一を達成した。米メディアは井上がバンタム級で残してきた圧倒的データを紹介。「現在のボクシング界のどの階級でも類を見ない程だ」と称賛している。
バトラーに勝利し、4団体統一を達成
ボクシングのWBAスーパー&IBF&WBC世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)が13日、東京・有明アリーナでWBO世界同級王者ポール・バトラー(英国)に11回1分9秒KO勝ち。アジア人初の4団体統一を達成した。米メディアは井上がバンタム級で残してきた圧倒的データを紹介。「現在のボクシング界のどの階級でも類を見ない程だ」と称賛している。
バトラーを下した井上。バンタム級の4つのベルトを手中にするという歴史的偉業を成し遂げた。米ボクシング専門メディア「ボクシングシーン.com」は「ナオヤ・イノウエがセットを完成させる:週末の補足」との見出しで記事を掲載。バトラー戦を振り返るとともに、井上がバンタム級でいかに圧倒的だったかを示すデータを紹介している。
試合後、スーパーバンタム級への転向を見据える発言をしていた井上。記事では「もしこれがイノウエにとってバンタム級最後の試合となった場合、どれだけ支配的だったかを振り返りたい。同級で9戦全勝だったイノウエは……」とし、下記の通りデータを並べた。
まず、9勝のうち8戦でKO勝ちを収めており、しかもそのうち7つはTBRB(トランスナショナル・ボクシング・ランキング委員会)とリング誌のトップ10ボクサーが相手だったとしている。「どちらも完璧なランキング測定基準ではないが、7KOのうちバトラーのみがいずれのランキングでもトップ6圏外だったことはポジティブ」と伝えている。
また、井上がスコアカードで相手を下回ったのは2020年ジェイソン・マロニー戦の1ラウンドと、フルラウンドの死闘となった2019年ノニト・ドネア第1戦の3、4、6回のみ。「合計141ラウンドを1試合3人のジャッジに判定され、その90%で勝利した」と強さを示すデータを挙げた。
さらにジェイミー・マクドネル、フアン・カルロス・パヤノ、エマヌエル・ロドリゲス、マロニーといった猛者にキャリア初のKO負けをつけたこと、「将来の殿堂入り選手」であるドネアにバンタム級で唯一の2敗を付け、KOした史上2人目の選手となったことも紹介。ドネア第1戦については「違う審判であれば、鼻と眼窩底を骨折しながら11回KOを収めていた」と注釈している。
こうした井上の突き抜けた強さを伝えた記事では「現在のボクシング界のどの階級でも類を見ない程の圧倒だ」と絶賛していた。
(THE ANSWER編集部)