日本代表は「ドイツよりもドイツらしい」 独メディアが自国に求めた2002年の我慢強さ
サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)はグループリーグ(GL)全試合が終了。E組で日本はドイツ、スペインの強豪2チームを下し、見事首位で決勝トーナメント進出を果たした。初戦で日本に敗れたドイツは2大会連続のGL敗退。同国の公共放送「ARD」の番組では、選手が「泥臭さが欠けている」と語ったことなどを記事で紹介し、2002年のW杯準優勝チームと比較している。
カタールW杯、日本はドイツを下し決勝Tへ
サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)はグループリーグ(GL)全試合が終了。E組で日本はドイツ、スペインの強豪2チームを下し、見事首位で決勝トーナメント進出を果たした。初戦で日本に敗れたドイツは2大会連続のGL敗退。同国の公共放送「ARD」の番組では、選手が「泥臭さが欠けている」と語ったことなどを記事で紹介し、2002年のW杯準優勝チームと比較している。
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GL初戦で日本に1-2で逆転負けしたドイツ。前回大会に続いてGL突破を果たせなかった。ドイツ公共放送「ARD」のスポーツ番組「シュポルトシャウ」は「ドイツよりもドイツらしい―日本がドイツ代表を映し出す」との見出しで記事を掲載。敗退後、同国代表DFアントニオ・リュディガーが「僕らには泥臭さが欠けている」と語ったことを伝えた。
今大会、攻撃陣にムシアラ、サネ、ハフェルツ、ギュンドアン、ニャブリら一流の選手を擁したドイツ。記事では「日本相手に26本、コスタリカ相手に32本放ったシュートからもたらされたものは単純に少な過ぎた。一方、日本はドイツ相手にシュート11本、スペイン戦では6本のシュートのうち最初の2本が決まった」と、日本と比較して攻撃陣の出来を嘆いた。
また同番組は「ドイツが強かった時代、ミヒャエル・バラックのシュートが決まり、後ろでオリバー・カーンが手を突き上げて喜ぶ、2002年大会の決勝進出の決まったシーンを思い起こさせるものだ」と、日韓W杯で準優勝したチームの姿を思い起こした。
「2002年のチームは2022年のチームより劣っていたし、サッカーとは実に我慢を強いられるものなのだ。よく知られたドイツの強みがいつの間にか日本によってよりさらにいい形で発揮されるようになったことは注目すべきことだ」
かつてのドイツの強みを、日本がよりよい形で発揮していたことを記事では認めていた。また「午前4時のキックオフにもかかわらず、東京では街中で歓喜の輪が広がった。フミオ・キシダ首相までもが『素晴らしい結果』と話した」と日本の熱狂ぶりを表現。ヒーローになった浅野拓磨、堂安律、田中碧がドイツ所属であることを紹介しながら「日本代表メンバーにバイエルン・ミュンヘンの選手はいない」とも記していた。
(THE ANSWER編集部)