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森保監督は「ものすごい戦術家」 松井大輔、“死の組”首位突破に導く名采配に脱帽

サッカー日本代表は1日(日本時間2日)、カタール・ワールドカップ(W杯)グループリーグ第3戦でスペイン代表と対戦し、2-1と見事な逆転勝利を収めて、2勝1敗のグループE首位で決勝トーナメントに進出した。前半11分に先制点を奪われ0-1で折り返すと、後半開始早々から試合の流れが一変。後半3分に途中出場のMF堂安律が、同6分にMF田中碧がゴールを決めて逆転し、その後は体を張った守りでスペインの猛攻を凌ぎ切った。“死のグループ”を首位通過した日本は、5日に行われる決勝トーナメント1回戦で前回大会準優勝のクロアチアと対戦する。2010年南アフリカW杯でグループリーグ突破の歓喜と、ベスト16の舞台を経験している元日本代表MF松井大輔(Y.S.C.C.横浜)が、森保ジャパンのスペインとの激闘を振り返った。(取材・文=藤井 雅彦)

堂安律のゴールを祝う森保一監督【写真:ロイター】
堂安律のゴールを祝う森保一監督【写真:ロイター】

W杯経験者の松井大輔が見たスペイン戦、勝因は後半立ち上がり10分以内の2ゴール

 サッカー日本代表は1日(日本時間2日)、カタール・ワールドカップ(W杯)グループリーグ第3戦でスペイン代表と対戦し、2-1と見事な逆転勝利を収めて、2勝1敗のグループE首位で決勝トーナメントに進出した。前半11分に先制点を奪われ0-1で折り返すと、後半開始早々から試合の流れが一変。後半3分に途中出場のMF堂安律が、同6分にMF田中碧がゴールを決めて逆転し、その後は体を張った守りでスペインの猛攻を凌ぎ切った。“死のグループ”を首位通過した日本は、5日に行われる決勝トーナメント1回戦で前回大会準優勝のクロアチアと対戦する。2010年南アフリカW杯でグループリーグ突破の歓喜と、ベスト16の舞台を経験している元日本代表MF松井大輔(Y.S.C.C.横浜)が、森保ジャパンのスペインとの激闘を振り返った。(取材・文=藤井 雅彦)

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 日本代表は第1戦でドイツに2-1と歴史的な勝利を収めたのに続き、第3戦ではスペインを破る快挙を成し遂げた。

 だが試合自体は前半11分に先制点を許し、その後も圧倒的にボールをスペインに保持される苦しい展開。試合開始時から5バック気味のシステムで臨み、ポゼッションよりも守備を固めることに軸足を置いた日本の戦いぶりを、松井はどのように見ていたのか。

「直近の試合で、コスタリカが日本を相手に5バックと中盤の4枚でブロックを形成して戦いましたよね。その試合でも実証されたように、得点を許したくない場面では(このシステムは)有効な手段です。グループリーグ3戦目は同時刻にキックオフしている他会場の結果も見ながら試合を進める必要がある。だから前半の失点は避けたいという狙いがあって、守りに比重をかけて0-0のまま後半勝負に持ち込む算段だったのでしょう。結果的に先制されて0-1で折り返しましたが、想定の範囲内だったと思います」

 スペインの猛攻を1失点でしのいだ日本は、後半開始から堂安とMF三笘薫を投入。森保一監督が攻撃に転じる2枚のカードを切ると、その交代策が見事に的中する。後半3分に前線からの連動したプレスでボールを奪い、堂安が強烈なミドルシュートを決めて同点に追いつくと、さらに3分後には三笘がラインぎりぎりのところでボールを折り返し、最後は田中が押し込む。あっという間の2ゴールで、日本が試合をひっくり返した。

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